【ライブ】「だから、1周年なんだってばぁぁぁぁ!!!!汗」38mmなぐりーず
2012.12.22 20:00 [CoRich]
去年12月にファーストライブを行った小劇場アイドルユニット、38mmなぐりーず(サンパチなぐりーず)の1周年記念ライブ。新曲4曲の2ndミニアルバムを引っ提げて、25日まで王子小劇場。95分。新加入の三谷奈津子を加え、安川まりの引退というタイミングになっています。昨今、この手のアイドルユニットでの新陳代謝は(秋元康が発明した、と思ってますが)重要な機能で、それはうまく機能しています。
セットリスト順に。リンク先の映像は一年前のファーストライブのものです。
◆KANGEKI☆おじさん
彼女たちのキラーチューンという一本。詞(谷賢一)と曲ががっちりマッチしていて振り付け(二階堂瞳子)がそれを確かに支えているのだということを改めて感じます。面白さも、耳にした時に歌詞がちゃんと聞き取れるというのも美点なのです。
◆打ち上げI miss you
酒巻誉洋と若林えりによる、打ち上げ帰りのふたり、離れ難い男女の小さな芝居を挟んで、その甘酸っぱさがこの季節っぽくもあって観ていて嬉しい感じ。
◆マフラー
CDに付いてる歌詞(上野友之)はわりと切なさがあったりするのに、ビートの強い曲調が、最初に効いたときから違和感がどうにも拭えません。これ、バラード調とかで聴いてみたいなと、勝手に思うのですが。
◆親FU-KOOOOO!!
新曲の中では一番好きかもしれません。まあ、エンゲキという枠ではなくて、いわゆる普通のレールに乗れなかった(乗らなかった)人の迷いが見える感じ(詞・大塩哲史)が、勝手にシンパシーを感じたりします。
◆脚立の上の牛若丸
どこにでも恋には落ちてしまうのだ、という描かれそうでなかなか描かれないエンゲキの現場の恋(詞・成島秀和)。
これに続いての芝居、脚立と照明(照明機材がライバルの女子に見えてしまうというアイディアが秀逸)という題材をブリッジしています。
◆恋するミニPAR36N
専門用語が多くてわかりにくいけれど、照明機材の呼び名のようです(PAR36N=Parabolic Alminized Refrector, 36=電球寸法(4インチ), N=Narrow))あるいはそれをコントロールするDMXに「縛られる」、C口、SS(=Stage Side)などさまざま。こういう符丁ってのは知るとちょっと嬉しくなってしまうのです。検索して小一時間楽しんでしまうアタシです。敷居は低くは無いけれど、小劇場アイドル、というのならこういうのだってもちろんアリなのです。
◆外郎売
未だにまったく聞き取れないのはご愛敬。
前半が口パクっぽいなぁと思っていたら、氏家綾乃が舞台を降りて客の真ん中で歌うという荒技。さすがです。
これだけ機材があるなら、曲と歌詞をシンクロした映像作っておけば、ソロパートでのカミそうになる表情が生きるような気がするのだけれどなあ。カラオケっぽく文字の色が変われば、何だったらDAMにでも登録できそうな。(曲はJASRAC経由で小銭稼ぎましょう)...と思っていたら、YouTubeにはちゃんとそうなってるので、その字幕部分をライブ会場で流すだけ、ということですが。
◆私を劇場に連れてって
次のデートはどこにいく、という男女の会話の芝居を挟んで。ライブ中盤でPVを挟んでいて、実に綺麗な仕上がりなのだけれど、YouTubeなどで芝居を見慣れない観客を本気で取り込むつもりがあるのなら、むしろこのデートをどうするかという会話のシーンこそが必要なのではないかと思うのです。(もちろんタグには地名、劇場名をしっかり刻み込んで)。KANGEKI〜には破壊力で一歩譲るけれど、綺麗なメロディ、地名と劇場名を織り込むという地図のような役割(詞・ハセガワアユム)を持たせていて、一般にアピールするちから。シングル出すならこっちがA面だよなぁと。
日替わりで何かをレクチャーするという企画、この回はシャンソンを三軒茶屋ミワ(江古田のガールズ)が。宣伝の場としては機能しているけれど、ライブのゲストという位置づけならば、彼女たちに腹筋だけ、というのはちょっともったいない気もします。まあ、シャンソンの心意気はきっちり伝わるし、その先の歌唱が誰にでもすぐ出来るものかはわかりませんが。日替わりのDJ(DJ mailboy)も盛り上げるのに貢献
しかし、8曲、イベントをはさみつつも2時間弱のライブが成立させられるぐらいに充実してきたのだな、と思うのです。アイドルのライブということにハマったことのないアタシなのですが、これをたとえば高校生とか大学生の時に経験していればまた違う人生が以下略。
| 固定リンク
「演劇・芝居」カテゴリの記事
- 【芝居】「三ノ輪の三姉妹」かるがも団地(2024.10.10)
- 【芝居】「ハッピーターン」劇団チリ(2024.09.29)
- 【芝居】「昼だけど前夜祭」劇団チリ(2024.09.16)
- 【芝居】「朝日のような夕日をつれて 2024」サードステージ(2024.09.08)
- 【芝居】「雑種 小夜の月」あやめ十八番(2024.09.01)
コメント