« 【芝居】「タカラレ六郎の仇討ち」青年座 | トップページ | 【芝居】「否定されたくてする質問」箱庭円舞曲 »

2012.11.06

【芝居】「愛のゆくえ(仮)」(A)アンファンテリブル

2012.11.3 17:00 [CoRich]

トライアルを数度重ねての、男女の濃密な二人芝居、キャスト・演出を変えた3バージョンでの上演(予告)。アタシはAだけでした。70分。4日まで上野ストアハウス。同タイトルの映画も上演されます。 アパートにすむ男のところに別れた妻が尋ねてくる。男の弟である今の夫の行方がわからず、ここに来ていないかと探しに来のだ。弟はいないと告げる男だったが、女は帰らない。ビールを空け、昔のこと、悪い結婚ではなかったと話をはじめる。

アパートの一室、本棚は倒れ、段ボールは積んである暑苦しさ満載の雰囲気。夏の暑苦しい夕方(に見える)、尋ねてくる女(前川麻子)。男(瀧川英次)は握っていた包丁を冷蔵庫に隠し、元の妻を向かい入れる。女は夫を捜しに来というけれど、別れたはずの前夫のほうがむしろ良かった、という雰囲気に。むんと立ちこめるような女の色気の凄さ。前川麻子(wikipedia-うわ、同い年だ)という女優については実はよく知らないし、ちゃんと見続けているわけではないのだけれど、実に可愛らしくもあり、色気もあって、とても印象に残るのです(上手端に座ってしまってあまり観られないのが残念すぎる)

駆け引きというのとも騙しあいというのとも違って、通じ合う気持ち、通じ合わない気持ちが交差するだけの場所、しかし別れがたい感じの、複雑に匂い立つこの感じは何なのだろう。おなじ歳だけれど、作家が過ごしてきた時間と、アタシの間にはもう、本当にまったく違った時間が流れていたのだろうなと痛切に感じる、濃密な男女の物語なのです。

弟をバラバラに切り刻んだか、と思わせる物語の骨格なのだけれど、終幕では押し入れから物音が。この先に残忍な悲劇が待つのかもしれない、道具を買うといって出て行った女は帰ってこないかもしれない、といろんなものが入り交じった余韻が印象的です。

映画では「平田信の」という予告が流れていたりするけれど、少なくとも芝居はそういう感じではありません。それに縛られて見てしまったのはアタシの不覚。

|

« 【芝居】「タカラレ六郎の仇討ち」青年座 | トップページ | 【芝居】「否定されたくてする質問」箱庭円舞曲 »

演劇・芝居」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【芝居】「愛のゆくえ(仮)」(A)アンファンテリブル:

« 【芝居】「タカラレ六郎の仇討ち」青年座 | トップページ | 【芝居】「否定されたくてする質問」箱庭円舞曲 »