【芝居】「トコトコトコロニカス」Godsound†Studioend
2012.10.28 17:00 [CoRich]
三島由紀夫の「サド公爵夫人」三幕の第一幕を、人形と役者が一体化するように演じる印象的な演出の65分。28日までD's。女性たちが貞淑、道徳、肉欲、無邪気といったさまざまを女たちが演じる物語が持つ圧倒的なちからはあるのだけれど、それを度外視しても、印象の強い芝居なのです。顔とベールのような薄い布に棒を付けただけの人形と、それを持った黒衣の役者。足も手も役者のもので、動き、喋りながら演じるというのが圧巻の印象を残すのです。演劇祭のブログに写真(あ、一番最初の「炊き男くん」は出てきません(笑))があるのだけれど、こんなに明るくない場所の、雰囲気たっぷりの陰影のある舞台は凄みすら出てくるのです。
おそらく戯曲通りの台詞をきっちりと語る力がこの雰囲気と世界を支えています。決してアタシが得意なタイプの芝居ではありませんが、見続けてしまう魅力があるのです。今まで見たことある芝居だと、ク・ナウカの感じに近い印象なのです。
正直に云うと、前の芝居から2時間の時間をもてあましてしまって、メイン会場横の屋台で少々呑みすぎてしまったアタシは、途中が夢うつつだったりするのですが(すみません)、それは台詞の持つリズムの心地よさということもあるのではないか、と思うのです(と言い訳)。
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