【芝居】「ご無沙汰してます。」(A) ホントに、月刊「根本宗子」
2012.11.18 19:00 [CoRich]
小さな空間で週末のみの公演を毎月続ける企画公演、トレンディドラマをぎゅっと濃縮する40分。 チームAは23日昼まで四谷三丁目・バー夢。23夜からのチームBはキャスト以外に物語も変える予定のようです。チームAは23日まで。そのあと12月2日までチームBの公演を予定。バー・夢。 この場所では初めての対面客席ですが、どちらかというと入り口から遠い側の奥、ベッドやピアノの椅子に座った様子が見えそうなところを狙うべし(前説でも勧めています)。
部屋で寝ている男、目覚ましは鳴るが男は起きず、傍らの女はずっと男を見ている。熊本への転勤初日なのだが、もう飛行機には間に合わない。男は怒り、女はツレなくして果たして二人は喧嘩してしまう。もう次はいつ会えるのかわからないのに。
たった六年前のトレンディドラマをモチーフにしながらも、あれよりはずっと経済的に駄目なことになった日本で、身の丈な感じで、しかもほぼ一部屋の中だけですすみ、物語の大半は朝の数十分の出来事という密度。正直に言えば、アタシはこのドラマは名前だけは知っていても物語の骨組みすらも知らないので、ぴんとはこないのです。(男女七人だとか、まあせめて東京ラブストーリーぐらいならなんとか←古い)。あるいは恋人たちが暮らし、喧嘩するということの経験がないというアタシの経験の薄っぺらさも(泣)
コメディの行き着いた先、というわりには爆笑編にならないのはたぶん元ネタを知らないアタシだからという気はします(作家と同じぐらいの世代の女性は受けてるし)。1クールを圧縮とはいっていますが、実は最終回拡大スペシャル(これまでのこととか、数ヶ月後の終幕など)のような体裁だとも思うのです。たった二人のミニマムな物語の楽しさはこの空間にあっていると思うのです。
先月までの公演では劇団員ネタで圧巻の印象だった梨木智香は今作にいたり、ドラマのヒロイン。お姉さんな恋人も、可愛らしさも、笑わせることも、切なさもぎゅっとぎゅっと濃縮して体現していて、さまざまな引き出しを印象に残すのです。キャスト交代で男を演じた飯田征寛は若く、ちょっとちゃらいけれど一途な男を好演しています。
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