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2012.08.21

速報→「明日を落としても」ピンク地底人

2012.8.17 19:30 [CoRich]

老女が病院を抜け出す。なぜか密着取材のカメラとレポーターがついていたりする。自宅にあわてて戻る。息子は引きこもっているのだ、いや息子は行方不明なのだ、いや息子は映画監督になるために留学したのだ。女の記憶は混濁していて若い頃に起きたことがわかるような、わからないような。

舞台には斜めに天井から床に向かって据え付けられた鉄パイプ。舞台を囲むようにステージっぽい場所とスタンドに載ったマイクが据え付けられています。芝居の中で、雑踏やさまざまな環境音をいわば役者たちの口三味線で仕上げて世界を作ります。

終幕に至ると、女が若い頃に堕ろした息子のことをずっとずっと思い悩んでいて、街で見かけた他人の出来事と混濁していたのだということが、すうーっとわかるのです。行方不明の息子を捜すビラを配る他人とか、留学するという誰かのこととか、引きこもっているという誰かのこととか。

見た瞬間の印象としては、どうにもなじめない感じは残ったのです。わりと地味な繰り返し、どこに行くのかわからないように感じる話。環境音を口でやるというのも、手法としてのおもしろさはあっても、それを全編にわたってという違和感。が、一晩寝かして考えてみると、なんかアタマの中が整理されたのか、すっきりと物語が見えてきて、面白かったんじゃないか、と思ったりする不思議な体験なのです。それでも、たとえば少年王者館がかつて盛んにやっていたリピートがどうしても感覚的に耐えられなかったり、というようなのと同じ種類の違和感を感じたところはあって、この手法がこれから先、アタシにとって腑に落ちるのか、それとも違和感が残ったままとなるのかは、微妙なところだったりするのです。

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