速報→「進化とみなしていいでしょう(2回目)」クロムリブデン
2012.8.14 13:00 [CoRich]
おまけにとリピート割引に釣られての二回目。(1) びっくりするほど印象はかわらず、もはや物語を追いかけるということからも解放されてしまっていて、目の前に広がる役者たちの姿、声、爆音に心をゆだねてしまうような感覚。メタがメタを呼ぶ構造ゆえかいちいちの台詞を追いかけることすらもどうでもよくなって、でもそれが全然嫌じゃなくて、というのは役者が見慣れているからということもあるかもしれませんが、それだけじゃなくて、そのなかに漂うような気持ちのいい感覚すら覚えます。物語と眼福至上主義で観ちゃってるアタシには希有な体験だったりするのです。
アタシは、例外はあるにせよ一つの公演を何度もリピートする観客ではありませんし、むしろロングランを狙って複数バージョンでリピートを強いたり、アドリブに依存するような公演の作り方には、コマ不足もあって批判的な立場です。間をあけて観ても、不思議とアタシは印象が変わらないのですが、裏を返せば高い完成度。それを繰り返し観たいというのは、ライブゆえの不安定さ(一種のばくち)とは違って、むしろ高い精度ので作られたポップな絵を繰り返し観て感じたいという意味でなんか一枚の絵を見ているような感じがするのが不思議なのです。
もっとも、一時期のキャラメルボックスだとか、第三舞台にあった度を外れた熱狂というのとも違っています。観客とか時代の差ということもあるのでしょう。いまのところなら、公演期間中ならふらりと見に行けば行ける、旬のイキのいい劇団のひとつにあげられるのだろうと思うのです。もっとも劇場で出会った友人と話していて、ここはもう若手でもないでしょ、というのももっともで、着実に中堅の一角だよなぁ。と思うのです。
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