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2012.07.16

速報→「保母、処女」ホントに月刊 根本宗子

2012.7.15 17:00 [CoRich]

月刊、と銘打ちながらいままでは毎月公演になっていなかった根本宗子が、「ホントに〜」と打ち出して毎月の公演をする連続企画の第一弾。アタシが観たのはダブルキャストのうちAチームです。35分弱。飛び石で週末だけの公演で29日まで、「バー・夢」(四谷三丁目)。

保育園の保母たち。お遊戯会の演目を決める相談のために朝早く集まっているが、なかなか決まらない。いつものように遅刻してまだ現れていない同僚のことを嘘を平気でついて男といちゃついているのだろうと厳しく云っている保母自身はまだ男とつきあったことがない。それに同調しているもう一人、本当は。

バーといいながらテーブルがいくつかという不思議な空間。三人の女のバランスオブパワーというか、女の嘘の裏側のぐちゃぐちゃだったり面倒くささだったりということを楽しむのが吉。根本宗子は、なるほどこういうライトな面倒くささを描くと実に巧いのです。

嘘が平気、甘いものが切れると不安になる、職場の変化でのキャラ変など、それぞれの弱みというか歪んだ感じ、三竦みになるぐらいのバランスが欲しいところだけれど、この時間のなかでは難しいかもしれません。 厳しく当たる女を演じた片桐はづきはまじめな感じの説得力ゆえにいらつくことの違和感がなく。飴が手放せない女を演じた前園あかりは可愛らしく、しかし苛つく感じもしっかり。遅刻する女を演じた尾崎桃子は絵に描いたようにまわりを苛つかせる言動がすごいけれど、彼女側の理由が(またそれが今の雰囲気なのだけど)描き込まれているのが物語を一方的にせず奥行きを感じます。

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