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2012.07.05

速報→「サンタどん」ハムプロジェクト

2012.7.4 19:30 [CoRich]

全国47カ所をワゴン一台で(役者は交代しながら)廻る企画。北海道から仙台、新潟を経て松本(信濃ギャラリー)には初登場だと云います。翌日には名古屋で公演、そのあと名古屋、金沢、福井、富山、浜松、東京、千葉守男か、青森、北海道数カ所、鳥取、広島、福岡、長崎、熊本、鹿児島、宮崎、山口、北九州、香川、松山、兵庫、岡山、京都で最終地大阪は10月の予定。90分。芝居は二本用意されていますが、おそらく役者の入れ替えなどによってどちらか一本が上演されます。

2020年、公務員にはテレビカードが支給されているが、庶民には入手難という時代。
小2の少女、ノエルは警官の兄と二人暮らしだが、魔女になるのだと信じて呪文の練習をしている。このままの世界では幸せになれないから、大人は信用できないから、クワズイモを緑のモンスターに育てて、みんな破壊して、私の幸せを手に入れるのだと信じている。
学校にはアンドロイ子先生。ある日、町に紙芝居「大泥棒サンタどん」で巡業している姉弟がやってくる。弟ガジュマルは学校に勝手に入り込み、ノエルと出会う。平和なはずの町では、テレビカードの盗難事件が相次いでいて、大騒ぎになっている。

小さな蔵を改装した劇場、20人ほどの観客(建て込まれた舞台なのでこれでもほぼ満員)。いままで見たことないぐらいにパネル、パイプを使って建て込みます。もちろん、これもハイエースで運んできたのだといいます。音響操作卓(音楽はiPodから)も、照明卓(コンセントとスイッチが並ぶだけという手作り感満載が楽しい)も舞台上で役者が操作します。役者の収まる場所が作ってあって、そこにもそれぞれスイッチがあって、ONの状態とOFFの状態を作ります。

オープニングに役者を揃え、少々騒がしい感じで始まり、ハイエースで廻ってるとか、役者が何役もやるとか、説明をいれつつ、開演。終演後には演奏があって、ガソリン代のために物販や寄付が欲しいとちゃんと云って、きちんと締めて。観客全員に交流会(いわゆる小屋打ち上げ)を呼びかける。絵に描いたように旅廻りの公演形態で、きちんと観客を楽しませようという意識を感じます。きちんと祝祭感があって、旅廻りという雰囲気が満点なのも嬉しい。

芝居の作りは全体にガチャガチャしていて、決してスマートではありません。しかし、妄想気味少女と他からやってきた少年の出会い、恋心。あるいは町の駐在とアンドロイド先生(だんだんネジが外れてばらまく描写が面白い)の恋物語っぽいこと。終盤で大人になっての再会の場面と、見所はたくさん。徐々に物語に引き込まれます。子供の頃の自分は何でもできるのだという万能感が存分にちりばめられた主人公の少女の気持ち、なんかちょっと思い出したり。

少女を演じた大澤恵衣はコミュニケーション下手っぽいけれど、万能感をまとってる感じで役に説得力。少年を演じた木山正太は(交流会によれば)新人だといいますが、なかなかどうして、可愛らしく。この「まちめぐり企画」の隊長だという天野ジロ(この企画の前からいくつも旅公演をしているといいます)は前説から物語を支えるいくつもの役をしっかりと。兄を演じた彦素由幸も物語をきっちり支える確かな力(しかもドライバーも兼ねているようです)。アンドロイ子先生を演じた飛世早哉香も新人だといますが、もちろん遜色なく、美人なのも見ていて楽しく(いや、女優みんな魅力的なんですが)

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コメント

札幌ハムプロジェクトの木山です

見に来ていただいてありがとうございました

少しでも楽しんでいただけたのであれば幸いです

今、高速に乗って名古屋に向かっています

来年も是非松本でお会いしましょう

札幌ハムプロジェクト
木山正太

投稿: 木山正太 | 2012.07.05 12:44

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