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2012.07.15

速報→「ふすまとぐち」野の上

2012.7.14 19:30 [CoRich]

劇団旗揚げ作で青森、北海道、三重を経て東京まで四都市を回るツアー。初演からキャストを一部変えて上演。16日までプロトシアター。

初演の時の嫁をやっていたのは乗田夏子でした。パワフルで強烈な津軽弁が印象的でした。再演でも登場予定でしたが、降板により嫁を演じたのは三上晴佳(舞台でメガネかけてないのは初めて拝見した気がする)です。
あのパワフルさと比べてしまうと、体も細いし若い彼女には、初演の好評ということも含めて相当なプレッシャーだったと思うのですが、彼女の役者としての新しい側面を見せてくれたようにおもうのです。素早く動き回る、ちょっと可愛らしい感じという意味で別の役者が別の成立のさせ方ができるというのも(当たり前なのだけど)驚きなのです。

★ネタバレ★

物語も台詞もほとんど変えていないといいます。初演の時は(たぶん、ぼんやりしていて)気づかなかったけれど、終幕の姑の語り。ろれつの回らない感じのついさっきの言葉から記憶はさかのぼり、怒っていること、文句を付けること、から更に、嫁に来る彼女のこと、彼女として初めてあっったことを霊前に嬉しそうに報告すること。喧嘩しているかもしれないけれど、最初からそうだったわけでもなく、どれだけ期待しているかということだったり。この物語の運びでは、孫が出来るかどうかが分水嶺だというのはリアルな感じがします。彼女のことを報告する台詞が、初演と(役者の体型や顔かたちによって)微妙に変わっているのもまた楽しい気がします。

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