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2012.07.07

速報→「Heavenly Bento」post theater

2012.7.7 15:00 [CoRich]

ソニー創業者の二人の物語をベルリンで舞台化した90分を、英語字幕で日本初上演。8日まで青山円形劇場。( 動画あり )

井深大と盛田昭夫、天上で再会した旧友が振り返る過去は、戦時中に研究者として出会い、戦後の焼け野原から会社を興し、テープレコーダで初めて製品を世に出し、トランジスタラジオで世の中を席巻する。ラジオの販売にあたり社名を変え、しかし大きな商談を、自社ブランドで売れないことを理由に断る盛田昭夫、トランジスタ特許取得のために渡米し、その後ラジオの販売のためにアメリカに住むようになった盛田昭夫は、アメリカ市場に強く憧れを抱く。いっぽうの井深大はカラーテレビでほかの企業が使わない新方式に拘り、難産の末トリニトロンを生み出し世界を席巻する。

ソニーの社史 に乗るような「正史」っぽいようなエピソードをつなげて作り上げる物語。そういう意味で新鮮な解釈や物語がある、というわけではありません。スポンサーにはなっていても、会社自らが社史としてつくるならともかく、公演としてこの物語を作ろうとした原動力がどこにあるのだろうかというのが興味深いのです。

舞台の床面は大きなスクリーンに。ときに車座に座る人々だったり、時にテープを作るために紙をカミソリで細長く切って磁性体を塗ったり、時にテレビの画面だったり、トランジスタラジオの回路図(まあ、回路図自体は無茶苦茶なのはご愛敬)だったりとさまざまにインスタレーションのように使われるのがメディアアートっぽい雰囲気。最先端という感じでは無い気もしますがこの内容にはよく合っています。

正直にいえば、テープレコーダ、ラジオ、トリニトロンという彼らを象徴するテクノロジの華々しさは、現在となってはそれは確実に過去の技術だということゆえに、過去を感じさせるということは皮肉を感じさせずにはいられません。現在のライフスタイルにつながるウオークマンは単語としては登場しつつも物語として描かなかったこと(それは技術ゆえの商品ではなかったという背景にしても)は演出の妙で、過去のできごと、ということを強く意識させるのです。

舞台まわり、小さな椅子に座るソニーの 社服 をきた人々。彼らが観客なのか社員のボランティアなのかはわからないけれど、まあ、アタシとしてはちょっと気持ちは揺れるのです。その前にしつらえられた小さな白い箱、小さな箱にギュッと濃縮した製品を作るということの「成功体験」をコンパクトにあらわす「Bento」という言葉をタイトルに選ぶというのも日本人には思いつかない感じではあります。終幕に明かされる「弁当箱」の中身、公演紹介のサイトには「ココナッツミルクと寒天」との記載がありますが、日本公演ではまさしく「日の丸弁当」に。ここに特別な意図があるかどうかはわかりません。

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