速報→「夏カフェ『夏いろいろ』」(Cパート)桃唄309
2012.7.7 17:30 [CoRich]
桃唄309がコアとなるカフェ公演、夏バージョン。Cパートは二作とも桃唄の作家・長谷基弘による合計60分。8日まで中野RAFT。アルコール含めたドリンクの販売、東北への寄付にするというケーキなどの販売も。
男二人が三流旅館で相部屋になっている。布団も浴衣も二組あるのに、なぜか枕と帯はひとつしかない。その一つを手に入れようとする二人「相部屋」
家には父が居て、長男が居て、弟の嫁が居る。大量の砂、家を掃除しなければ大変なことになる。父は頑張らなければと思い長男にも弟の嫁にも厳しく接する。北から来た砂はこの街を飲み込もうとしている。それなのに北風には草木のにおいが混じるといって北へ旅立った人々は帰ってこない「夏の庭そうじ」。
前回と同様に、カフェ仕立てで飲みながら食べながら観られる気楽な作り。
「相部屋」は、ものすごく久し振りに役者をやったという作家と今や桃唄の看板役者のガチンコバトルを楽しむ芝居。他人との相部屋を頼まれるということも不条理ならば、布団も浴衣も二組あるのに枕と帯は一組しかなくてそれを他人と争うことになるという着想が面白いのです。じっさいのところ、プロットをもとにはしているものの、役者に任されている部分も多そうです。
「夏の~」は、滅び行く世界を舞台にしたSF風味。嫁と舅と義兄という家族かどうかの微妙な距離感だけれど同居しなくてはならなくなった設定が巧い。こういう時だから頑張らなければと思う舅、口うるささに嫌気がさしつつある嫁まではよくある構図ですが、そこに夫ではなくて義兄というのも面白い。愛情を介在させずに、どうするかという決断の流れ。
終演後には佐藤達による紙芝居。ずいぶん久しぶりに (1, 2, 3)拝見しましたが、まさかの展開、スペクタクルにびっくりするのです。
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