速報→「『ことば』vol.2」BoroBon企画
2012.3.31 19:00 [CoRich]
詩や歌詞、絵本や短い物語、あるいはその断片で言葉を紡ぐ120分。シンプルな語りだけですが、わりと豪華な役者陣なので見応えがあります。休憩10分あり。4月4日まで絵空箱。日によって出演者が多少変わります。
来月に出産を控える、ハイリンド・はざまみゆきをセンターに。そのせいかどうか、子供、親子、出産、妊娠というような緩やかなテーマが全体を貫きます。時に産まれてくる子供の側から、時に生命を宿した母親の側からのさまざまな詩、短文が連なり、暖かな空間。
いす取りゲームのように役者が争ってポジションをとって、短い語りを、というようなゲーム、カードを引いて「私は〜」ですという語りをするようなゲームっぽいものから、絵本の読み聞かせのような体裁など、さまざまに。もともとの文章の力が圧倒的に強いというのはもちろんあるのです。でも、それに説得力をもたせるだけの役者のちからはもちろん必要なのは間違いありません。
自分の息子の成長が、ブスだけれど優しい女と美人だけれど悪人な女とどちらをとるか、ということを通して見えてくるさまざま「女の入り口」(佐野洋子/「覚えていない」所収)がかなり好きなのです。これは買ってもいいかなと思わせます。 あるいは「おまえうまそうだな」は絵本で、肉食獣を親と感違いした草食獣の恐竜の話。親子の話で可愛らしくて、暖かくて寂しい物語が心に沁みます。 関西弁でのテンポよい掛け合いがかっこいい「耳飾り」(江坂遊/「仕掛け花火」所収)は、実は釣りの浮きで、男を見極められるという不思議な力のある話。コミカルでもあって実に楽しい。 離婚した夫婦の話「さくらんぼパイ」(江國香織/「つめたいよるに」所収)の何事もあたしは経験してないけれど、大人な語り口。久保田芳之が実にかっこよく。 温井摩耶が自分の祖父母について熱く語る「私のささやかなゆめ」はかなりの大作ですが彼女が語りたいこと、ということが濃密に作られるのです。
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