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2012.04.23

速報→「深海のカンパネルラ」空想組曲

2012.4.21 19:00 [CoRich]

「銀河鉄道の夜」に着想しながらも、空想組曲らしいダークファンタジー135分。22日までRED/THEATER。

「銀河鉄道の夜」を繰り返し読む男。亡くした友人と自分をカンパネルラとジョバンニに、同級生たちもその物語の中に登場する。あまりにも入り込んでしまって、現実との境が曖昧になって、物語の世界に入り込んでしまっていて。

亡くした友に寄り添うこと、想い続けることという「銀河鉄道の夜」を、思い続けてしまって戻れなくなることを「どこまでも行ける切符」と読むのはアタシにとっては新しい感じがします。たしかにそこから現実に戻ることが原作のゴール、というのも納得できるのです。

正直に云えば、これがあと30分短ければ、という感じは否めません。作家が盛り込みたかったこと、語りたいことが盛りだくさんで、きっとそれは何か強く思ったことがあるのでしょう。そういう感じはよくわかります。

全体に静かになりがちな芝居に緩急をつくる圧倒的な力は女王と魚心先生を演じた小玉久仁子。物語の本筋には絡まないけれど、彼女が出てくると舞台に光が射し、笑いも格好良さにも見とれてしまうのです。テンションの高い女王も先生もいいけれど、アタシが好きなのはスーパーのパートらしい「おばちゃん」のシーンなのです。主人公の今の現実にうっすらではあっても繋がっている人が居るということの嬉しさだけれど、いろんな役を演じてみせることで、実は主人公が妄想に入り込んでしまう下地を作っているという説得力があります。

中田顕史郎は地の文とでもいうべき原作の言葉を発していることが、アタシに心地いい。渡邊とかげは可愛らしく同級生、思っている気持ちの強さの発露が印象的。牛水里美は女性からは嫌われそうな「嘘泣き」や「女の武器」存分な説得力があって目を奪われます。

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