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2012.04.18

速報→「約束するぜと笑って言えよ」エビス駅前バー

2012.4.15 13:00 [CoRich]

ホチキスの米山和仁の作に、Mrs.fictions中嶋康太の演出。バーだけを舞台にしない設定という芝居は珍しい気がします。60分。18日までエビス駅前バー。

進学雑誌の勧誘マンガを編集者に見せる女。長すぎるし、編集者は誰もが経験しているようなシンプルな青春や恋愛を描けばいいとアドバイスするが、女はそんな実体験がないまま今に至っているという。それでは、とネット掲示板に書かれたある男の「思い出話を語ろうと思う」を読ませる。
中三の夏休みの図書館で声をかけて来た同世代の女の子。男は友達も少ないし勉強もいまいち、どちらかというとモテなかったので、そんな経験はそれまでなかったので舞い上がるが、一緒に図書館のライブラリで映画を見たりする夏休みを過ごすものの、告白もしないままに突然姿を消してしまう。
が、高校で映画研究会に入った男、高二になって奇跡の再会を。

恋愛にとんと疎い女が2ちゃんの書き込み、しかもこちらもモテない男の奇跡の物語を読み進む、というフォーマット。掲示板に書き込まれた奇跡の物語も、劇中の映画にしても斬新と云うよりは個々にはどこかで聞いたことのある話な感じではありますが、それを読む人を設定すること、微妙な感じのヲタ感を散りばめることと、60分のいう時間の短さとテンポの良さで一気に楽しく見られるエンタメに成っています。

バーという場所なので、ここで上演される芝居はたいていバーを舞台にした大人の男女のちょっと恋をまぶしたような話、というのがほとんどなのだけれど、バーを舞台にしない話、しかも告白にすら至りそうで至らないという話は珍しい気がします。それを支えるのは対面客席とカウンターを使わないという方法なのだけれど、わりとうまく機能している気がします。

漫画家と部長を演じた菊池美里は奥手な大人、恋愛に至らない女友達、時につっこんで見たり。目の奥の表情でしっかりとした芝居。大学に入ってからの東京を訪れるシーンのなんというちから。マドンナたる「ひまわり」を演じた根本沙織は可愛らしい同級生感が満載な説得力。編集者、ヲタ友を演じた伊丹孝利はその落差、ヲタ感をきっちりと支えて、こういう物語をの枠組みがしっかり。主役たる男を演じた山﨑雅志は勇気がなくて一歩が踏み出せないことこそがこの物語を支えるのだけれど、その説得力。

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