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2012.04.10

速報→「青空文庫(A)」青☆組

2012.4.8 19:30 [CoRich]

吉田小夏の作品を取り混ぜ4バージョンで朗読公演する企画、「大人の絵本を開く」と題されたAバージョン。70分。14日まで、ゆうど。目白の古民家です。

口うるさい母親から独立したい、母親の言いつけで病気のお婆ちゃんを見舞いに行く途中で「独りで生きたいという願いは叶う」と云われた直後、で出会いがしらに狼にぶつかって「青ずきん」。
遠く海に沈む夕日を見に来た老女二人、いろんなことを忘れてしまう一人に、もう一人が思い出して教える。が、ここに来たら思い出せると思ったのに思い出せないことがあると。「夕焼けの名前」
(「prism」で上演の)「幸福の王子」

「青ずきん」は中学生の時に卒業生向けに初めて「台詞を書いた」ものだというコピーを貸本で配布。中学生なのに呑んだくれてみたり、親に反発して一人暮らししたいなぁなんて云わせてみたり。なんか猟師が妙にかっこつけてる男子だったりと、少女なりの奔放がほほえましい。ギャグになるのかならないのかわからないような小ネタが挟まるというのもいい感じだけれど、人は独りでは生きていけないんだという、いい子な着地点もよい育ちかたをしたのだなぁと思ったり。しかし、もし本当にこれが本物なら中学生でこれかぁ。すごいなぁ。

カミシモを切り、朗読というよりは、どちらかというと落語のような技法での語り口を吉田小夏の独り語りという手法で。アニメ声から老婆、おばあちゃん、猟師の男に至るまでさまざまに声を使い分けて、ト書きと、劇中音楽を女優たちが、というのも妙に豪華で嬉しく、特に猟師と青ずきんの対峙のシーンの音楽が盛り上がってわくわくします。

「夕焼けの~」は歳を取って忘れてしまうという「夕暮れ」の似合う風景な芝居。老女二人の会話劇。最初に忘れてしまった言葉が余りに悲しい。それに寄り添い支える人が居るということのある種の幸せとの少しずれたコントラストの強烈さが印象的なのだけれど、そこで物語を終わらせず、もう少し「残酷」なこと、そしてかつての風景という転換の鮮やかさ。そこに封じこめられた二人の歩んできた時間の深みを、しかし軽やかに描く見事さ。この二人がどういう歴史だったのか、というのは語られないけれど、なんかそこにも一癖ある余韻があります。 鮮やかな声色が強みの福寿奈央、髙橋智子。深い奥行きの時間軸を描き出すちから。

「幸福の王子」は童話を原作に。銅像が登場する前の部分、壁の向こう側を知らなかった王子が、銅像となってこの街を見渡すと、ということは追加されたのかなぁ。どうだろう。3本の中では少し長めで、童話という平坦な感じもあって、朗読という形で見続けさせるには少々苦しい感もありますが、かといって普通の芝居にしてもなぁ、というので悩ましいところ。 傍系の話だけれど、親子の会話(福寿奈央・髙橋智子)がなんか圧巻で印象に残るのです。

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コメント

かわひさん>
先日はご来場ありがとうございました!
「青ずきん」は、清泉女学院中学校、13歳の時に卒業生の為のお祝い学芸会で上演した正真正銘の本物です(つ´∀`)つ
当時は、クラスメイトをひとりづつ口説いてキャスティングしました(笑)
私は仙女の役(のみ)と、演出をしました。
手書き台本は当時の教科書やノートと一緒に実家に眠っていました。
捨てずにおいてくれた親に感謝しています(笑)

投稿: 小夏 | 2012.04.11 00:33

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