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2012.04.10

速報→「石川のことはよく知らない(A)」東京ネジ

2012.4.8 17:00[CoRich]

Bバージョンを観たあと、Aバージョン、なんとか時間が取れそうだったので観ることにしました。50分、8日まで。

舞台やものがたりどころか、おそらく台詞もほとんど変わっていないのだけれど、役者は総入れ替え。物語の持つ力はもちろんそのままだし、雰囲気だって実は大きく変わったりはしないのだけれど、それぞれの人物の造型はずいぶん違います。造型と云うよりは役者の等身大が出ているように見えたりもしますが、本当にそうなのかは、もちろんよくわかりません。「怒って」いたり「寂しいと思っ」たりする気持ちの骨子は同じなのだろうけれど、その見え方だったり、その人物にとっての寂しさの感じられ方が変わって見えるのではないかと思うのです。

たとえば妻。Bで演じた佐々木富貴子は包み込もうと頑張ってるけれど、自分の知らない夫に淋しくなってしまう気持ちという感じ。対してAを演じた佐々木なふみはもう少し夫との間には気持ちの距離があって、踏み込むことすら怖がっているという感じ。

たとえば元妻。Bで演じた両角葉は、あっさり、あっけらかんというようなキーワードがぴんと来る感じ。Aでの佐々木香与子の造型ではなぜか元夫に対する気持ちの残りがもう少しあるように感じられます。

夫をBで演じた安田有吾は大人なんだけれどタクボクのことは好きすぎるて幼くなる印象で、Aで演じた金川周平はもっと全体にずっと若くフラットな感じを受けたのです。

二回目にして観てみるとなるほど、と思うことも。 見返してみれば、花粉症対策の注射をしなかった、というのもそうか妊娠だからか、と。女性二人と男性一人のコンパクトな芝居、椅子とテーブル、外へ出る扉さえあればできてしまうポータブルな芝居で、これをそのままでも、あるいは石川啄木ではなくて他のバリエーションも作れそう。じつに広がりのある芝居だなと思うのです。

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