速報→「まあまあだったね」あひるなんちゃら
2012.3.3 19:00 [CoRich]
あひるなんちゃらの新作、男性の俳優ばかり10人で70分。6日までOFF OFFシアター。
バネをつくる工場の喫煙所。というか、昨日まで喫煙所だった場所になぜか、それでも集まってしまう人々。だらだらと会話してコーヒー飲んだり、普段会わない人と会ったり。で、その工場で働いていて、宇宙飛行士になった男が久し振りに訪れて。
男性ばかり、というのは珍しい布陣。結果、女性がわりと担っていたかき回したり理解できないファンタジーのような役を俳優たちに振りつつも、むしろ、(デフォルメされているとはいえ)居そうな人々という造型がリアリティを持ちます。突然宇宙とか何かに凝り出したり、延々同じことを繰り返してたり、巧いこと立ち回ったり、バランスオブパワーが崩れてるままで働いているチームとか。もしかしたらアタシが男だからそう感じるだけなのかもしれないけれど。もともと「ありそうな感じ」というのを描き出すと巧い作家なのだけれど、くすり笑いを越えてこんなにも爆笑編に仕立ててしまうということの勘の鋭さ。
ずっと居続ける人を演じた根津茂尚は、出づっぱりで少しばかり大変な感じもしますが、アタシたちの視座にもっとも近い感じで安心感。佐藤達は、いままでにないカッコいい役だけれど笑いが起きる客席は暖かく。渡辺裕也は、片隅に居る感じだったり貫禄の説得感。江崎穣はそのバランス、ちょっと若者感があったりして楽しい。堀靖明は、突っ込みをするという点で観客にとってのもう一つの視座。三瓶大介は、抑えと発散のダイナミックレンジが今までになく広くなっていてうまくなったな、と再確認するのです。
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