« 速報→「間〜あわい」エビス駅前バーP | トップページ | 速報→「まあまあだったね」あひるなんちゃら »

2012.03.06

速報→「あくびと風の威力」第0楽章

2012.3.3 14:00 [CoRich]

風の強い夜、明日は小学校の同窓会という日、友達が部屋に泊まる。明け方近くの午前五時、チャイムが鳴るとドアの外に居たのは同級生の姿だった。急速にあのころ、小学校六年生の時の思い出。合唱コンクール、アジトでの秘密の遊び、恋に恋して大切なモノを埋めたり、練習したり。

芝居屋坂道ストアの代表作。第0楽章としても2010年に上演したものを、再演プロジェクトの一環として再演。

さまざまな記憶。戦わず、流されるように生きてきた女。小さい頃に持っていた夢、それをあきらめてしまった。記憶が蘇るのは同窓会の前夜だからか。朝を迎えようかという時間によみがえる小学校の頃の光景。あきらめた夢と、その夢を共有していたあの時の友達と、死んでしまった彼女たちの想いがうずまく自分の中。夢のような内省のような不思議な空間を枠組みに、小学校のとき、子供と大人の境目のような日々のこと、毎日のふつうのことの繰り返しということが今振り返ると愛おしく大切だった日々だったのだと綴ります。それは確かに過去を振り返る後ろ向きの感覚だけれど、そこに不可抗力の断絶があることで、大切な日々を想うことの重みを感じるのです。

小学生の時のことをさまざまに切り取るシーンが楽しい。 一つぐらい賞を取りたいと云っていた先生とがんばっていた合唱コンクール、仲のいい友達3人で毎日通っていた「アジト」、恋に恋しておまじないめいたことをしてみること、ちょっと大人びた転校生、一気に仲間が増えたりするあの日。もちろんそれはアタシ自身の記憶とはなんのつながりもないけれど、いつしかその中に取り込まれるように見てしまうのです。

嵐の夜のことや、保健室の不思議な感じは、もうすこしファンタジーめいた感じで、実際のところアタシにはいまひとつぴんとこない感じはあるのです。実に内省的で、着地点だって決して無理に前向きにしたりしないので、一歩間違えばえらく暗くなってしまいそうなところなのだけれども、あくまでも軽やかに、等身大の女性という視点で描き出しています。 確かに阪神淡路大震災を友達を失ったことのきっかけとして使っているしそこで泣いてしまうアタシが居たりもするのだけれど、それは決して震災の話ではなくて、思い続けて居たはずの夢、それを思っていた時の記憶と現実の今の私の間のギャップの物語。その過去を大切に想いながらも、それでも生きていくのだ、と読み取るのが正しいのかはよくわからないのですが。

|

« 速報→「間〜あわい」エビス駅前バーP | トップページ | 速報→「まあまあだったね」あひるなんちゃら »

演劇・芝居」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 速報→「あくびと風の威力」第0楽章:

« 速報→「間〜あわい」エビス駅前バーP | トップページ | 速報→「まあまあだったね」あひるなんちゃら »