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2012.02.16

速報→「ハローワーク」国分寺大人倶楽部

2012.2.11 19:00 [CoRich]

国分寺大人倶楽部は2008年の作品を再演で。そういえばあのときもこれが最後とかいうアナウンスでした。130分。19日までBON BON。王子での初演と同様に爆音がきっちりなのが楽しい。

今作に限らず、いや、芝居に限らず記憶力が本当にザルなアタシです。が、細部は忘れていても箱を組み立てる工場の話という感じでよみがえる感覚。もっとも、気持ち悪がられる主任がアタシの立場の一つ、もう一つは真面目な35歳のバイトの切ない気持ちが、と思ってみていれば、初演のときも同じことを書いている自分自身。まったく進歩してないということに気づいて愕然とするのです。

配役についての前回のメモがないのですが、今作に置いては片桐はづきと大竹沙絵子の姉妹が印象に残ります。地味めに造型された姉、あれこんなキャラの女優だっけという妹。あるいは根本宗子のものすごい可愛らしさ。彼氏を演じた加藤岳史との終盤の電話の会話は実に巧くつくっているなと思うのです。

さまざまな人々にしっかりと物語が詰め込まれていて、濃縮した物語の濃さがあります。都会の片隅で一人で、あるいは肩寄せ合って働き、暮らしていくということ、その楽しさも、苦しさも、きっちり詰め込む確かなちから。

いくつかの公演に設定されている「おまけ」。「余韻を損なう」どころか破壊しかねないグダグダで小学生男子から中二男子ぐらいのくだらない台詞。こういうゆるゆるっぽい感じを作り出せるというのも、役者や演出の振り幅だなぁと思うのです。

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