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2012.01.29

速報→「ある女」ハイバイ

2012.1.28 14:00 [CoRich]

ハイバイの新作、90分。2月1日まで、こまばアゴラ劇場。そのあと名古屋・七ツ寺共同スタジオ、福岡・西鉄ホール。

会社の男と別れてしまい耐えられず別の会社に行った女だが、その会社の部長の男が絵を眺める姿をみて、いつしか惚れてしまう。後から知ったが、男には妻が居て、どちらかに決めて貰いたいとはいいながら、それからは体は許さなかったけれど、逢うたびに男は金を渡すようになる。このままではいけないと思った女だが、出会った男はセックスを教える、という仕事をしている。怪しんでいたが果たして、女ははっきりと開花する。女の部屋の隣には「定食屋」の親娘が住んでいて、その話しをしていて。

非常に凝った映像に語りをかぶせたものが、結構な時間。男との出会い、この女の男遍歴を語るのに使われます。コミカルで、なんかでも映像としてキャッチーだったり美しかったりはするのだけれど、少々長い感じだったりして、すこしもったいない感じは残ります。

ずるずると泥沼な恋と性愛と、なんてことを物語の中心に。大学生の時に惚れた男はなんか不器用で友達に笑われてるのと自分の前では静かなギャップ、前の男はなにをしゃべっているのかさっぱりわからない、もしかしたら私が居なくても同じようにしゃべっているかもしれない哲学的な男。今度の男はなにか美しい絵を見てため息のように美しい、という言葉に惚れてしまったり。一面では「都合のいい女」だけれども、好きになってしまった人のことを全力で考え、悩み抜いた行く末が少しずつずれていく感じ。これが女性の共感を得るのか反感を買うのかは、実のところよくわからないのですが(芝居見慣れた女性に聴いてみたい気はする)、でも、ありそうな風景の断片がきっちりと詰め込まれている感じはします。

じっさいのところ、アタシは作家の描きたいことはなんだろう、と感じるのです。 セクシャルなことを描く感じはちょっとあるけれど、ドライな感じ。あるいは惚れっぽい、悪くいえば少々あばずれな感じではあるけれど、不倫なのか、それともセックスがキライじゃないということとか、あるいは開発されてしまうということとか、チラシによれば、「不倫している人に話を聞かせて貰って~一人の女の話し」にしたこと。なんかそれぞれが笑っちゃうぐらいにマンガ的な造型で、ハイバイが得意なヒリヒリとするようなある種の痛みを自分のこととして描いているというよりは、ある種「イタい」女の、でもそうするしかないという女の姿、これを運命とか悲劇というのとは違うけれど、作家の興味がそこに向いた、ということはよくわかるのです。

ダブルキャストで圧倒的に人気なのは作演を兼ねる岩井秀人ですが、アタシの観た回の菅原永二もなかなか、女性に見えてきちゃう不思議。上田遙は不器用そうに語るけれども少し変わる表情が気持ちをしっかりと描く感じ。永井若葉は時に可愛らしく、ときに色っぽく変わる雰囲気が楽しい。

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