速報→「新年工場見学会2012」五反田団
2012.1.3 14:00 [CoRich]
五反田団とハイバイによる新年企画。4日までアトリエヘリコプター。160分ほど(休憩15分込)。休憩中のホットワイン提供のほか、ロビーではカフェ提供もあり。暖房もわりときちんと効くようになり、トイレのリフォームも入り、環境はよくなっています。
小劇場界を抜け出して業界人になりたいが、まだなりきれていない人々の奮闘を描く「業界人のニセモノ『業界人間クロダ』」
メンバーの一人が拘置所に行る間に入った新メンバーたち、歌う歌もずいぶん様変わりして「ポリスキル」
ザ・プーチンズ、メンバーの一人、街角マチオさんをクビにして登場したのは『ロボット演劇のニセモノ』
子供が欲しいと望む獅子舞に。「紅竜会『七餅』」
去年退団を発表した役者と劇団の間にあったできごと「ハイバイ『金子の退団のニセモノ』」
全体としては年々見せ物としては作り込んでいる感じにはなってきています。持ち寄ったいろんな出し物という手作り感は少し弱くなっている感じがしないでもありませんが、三が日の暴飲暴食と寝不足を抱えながらのんびり観るのには向いている気楽な演目を揃えています。
「業界人間〜」は、いわゆる小劇場の役者がエキストラやちょい役という形で映画やテレビドラマの現場で遭遇するであろうあれこれをコミカルに。食べていくためにアルバイトなどではなく「業界」で生きていきたいと考える気持ち、その卑屈さだったり、格上の役者の弁当を間違って食べてしまうとか、つきあっている彼女との別れがあったり、芝居がどうにも映像向きじゃないと云われたり、というのはさんざん云われることではあるけれど、黒田大輔演じるクロダがともかく情けなくコミカルで楽しめます。内田慈演じるチカも妖怪人間ぽいメイクや衣装で魅力的。木引優子演じる別れる彼女も、可愛らしく。坊園初菜演じるマネージャはきっちり仕事するおばちゃん感が頼もしくかっこいい。
「ポリスキル」は二部構成。職務質問を受けてしまいがちでナイフなど持っていがちな役者の日常の叫びか。コーラスの色っぽさ、ポリスラブガールのナチュラルっぽさの二極を用意するあたり、なかなかお正月っぽくてよいのです。
「ロボット演劇〜」はワンアイディアの勝利。最初の登場、さすがにびっくりします。これだけで勝ったも同然といえます。
「七餅」は、結構おめでたい感じでこちらも「嘘トラディショナルな」お正月っぽさがいっぱいで楽しい。もっと練り歩いて頭をかじって欲しいよなぁとも思います。
「金子の退団の〜」は誰が何やっても俺のせいか、というイジメかと思うほどの理不尽な仕打ちを下しているのが今までならいじめられキャラな岩井秀人というのがちょっとおもしろい。
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