速報→「nice kitchen no.9」JAM BAL JANJAN パイレート
2011.12.23 14:00 [CoRich]
決して見やすい物語ではなくて、作家の頭の中をひっくり返したようなとりとめなさを楽しむ110分。 25日までウエストエンドスタジオ。
時にお茶の間コント風、時にぼやき漫才風、時にダンスとさまざまに詰め込んだインスタレーションのよう。ひとつに繋がるストーリーとして追いかけようとするとけっこう大変で、そのさまざまをぼんやり眺めているほうが楽しかったりします。
ロボット、クローン羊を物語の足がかりに、生きていくこと、ずっと続いていくことをさまざまな形で描き出している感じ。黄金比で分割されていくかのように分裂していくように、あるいはまるでリンゴを煮て固めるアップルジェリーのように、かたまりになり、生物になるように、生命が生まれ。あるいは人間がロボットやクローン羊を作る原動力を、「自分自身を新たに作った【生命】に認識してもらうこと」なのだと云ってみたり何かの結論や何かの物語りというのではなくて、広い意味での「命」をめぐる思索をとりとめなく続けている作家の頭の中を一緒に漂うよう。けっしてわかりやすい感じではないけれど、時に哲学的だったり、時にコントだったりで楽しむのです。
BigDog(四足歩行のロボットで横から蹴り出されてもバランスを失わないネット動画が有名です)は、たしかに人間が向かい合ってやっているような、どこかきもちわるいような動きで、これはこれでけっこうやったもの勝ちという感はあります。
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