速報→「空中キャバレー」まつもと市民芸術館
2011.11.11 19:00 [CoRich]
串田和美が芸術監督の「まつもと市民芸術館」の中に初めて入りました(搬入口から)。ビールや食べ物片手に(なので、可能ならクルマではない方法をお勧め)歩き回る空間は祝祭感にみちていて、なるほど自由劇場にかつてあった空間に近いけれど、サーカスの体裁がそれを更に加速していてこれで一般¥4,000、高校生以下¥2,000、小学生以下¥1,000なら圧巻で楽しい150分、13日まで。残り二日は前売り完売、当日券はあるようです。11日から13日まではこことは別に「まつもと演劇祭」が近隣4つの劇場などで行われています。ブランコ乗りに恋をした軍服の男のはなし、サクソホン吹きで「思い出」を売る男の話のふたつが長めの休憩を挟んで前半と後半で語られる芝居らしい出し物。開場(から開演までの)時間や休憩時間もマルシェ(市場)に見立てた(実は搬入口から舞台袖のエリア)場所で数々の出し物。それに加えてすごいのが、迫力ある空中ブランコは圧巻で、ただ見とれてしまう。綱渡りや自転車の曲芸、ジャグリング(ディアボロがすごい)ピエロっぽい男がコミカルに緩めたりと、盛りだくさん。にしても、曲芸のレベルの高さが実に楽しい。もちろんよい子は真似をしちゃいけないレベル。自転車に二人が乗って代わる代わるな感じで入れ替わっていく曲芸が結構好きです。
あるいは狭く取り囲むような大道芸の雰囲気、生演奏、移動する舞台で観客がわさわさ動くのも楽しい(もちろん座席もあるけど、体力が許すならぜひ立ち見を)
自由劇場のような劇場に溢れる祝祭の場の感じ、席に座るよりは立って歩いて、なんだったら床に座り込んでゆるゆると楽しく見るというのが楽しいのです。基本的にはサーカスの体裁ですし、曲芸のレベルの高さがありますから、子供から大人までちゃんと楽しめるものを作るという姿勢には共感します。この劇場にとって観客が呼べるフォーマットとなれば、直接問いかける観客にとっても、あるいは俳優やスタッフに対しても魅力的な場所になると思うのです。アタシの見た11日(2011.11.11だ。ポッキーの日だったりする)だってきっちり観客が埋まりましたから。松本での芝居は平日夜の方が嬉しいアタシにとってはこの成功がもっと次につながってほしいなぁと思うのです。このキャストですから、週末なら県外からの観客だってちゃんと呼べているのも期待です。
圧巻の歌声の田中利花、地元出身(というより劇場のすぐ横が実家だったという喋りが楽しい)だという秋本奈緒美。片岡正二郎のコミカルさぴったりだったなぁと思えばこの方も自由劇場出身だとか。なるほど。なにより、芸術監督・串田和美自身が楽しそうに歩き回り気さくに観客に声をかけていくというのはいいなと思うのです。定期的なイベントになってほしいなとも。
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