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2011.11.29

速報→「悪夢くん」横浜演劇計画

2011.11.27 14:00 [CoRich] [YouTube 1,2]

2011.11.27 14:00

その町では、鎖で通行人を絞め殺す「切り裂かない豆の木ジャック」が出没していた。みかけた少年、謎めいた易者や書けなくなった社会派リアリズムの作家がその毒牙にかかる。

今時の芝居という感覚からするとずいぶんとアングラ風味といえばそう。でも、たとえばオープニング(YouTube) のワクワクするような高揚する感じはもっと後の時代のもののような気がします。かと思えば、ウルトラQ風味(なんせあのSEだ)だったり。このあたり、アタシの世代よりは少し上の、懐かしい感じも楽しい。

じっさいのところ、楽しむべきところは物語と云うよりは空気感だという感じはします。たとえば 「寿歌」(1、なんとびっくり、来年は堤真一で上演!)の後日譚のようなテイスト。少年のような男(しかし会計事務所に勤めている、という表現があるから若者ではあっても少年ではなさそうだ)の生い立ちには、完全に滅亡した世界をさまよう芸人と娘の子供というような表現が見え隠れ。 作家に私が感じる苦手な小理屈な感じは少なめでファンタジーっぽい仕上がり、あるいはまあ小理屈なところ(YouTube)も気楽に楽しいのです。

劇団の人気俳優、その恋人の女性劇団員、その惚れっぷりが妙に色っぽいなぁと思っているととんだアバズレだったり、でもほわんとしていて妙な心持ち。あるいは編集者の一人として寝てでも原稿をとる、なんてあたりもまあセクハラしまくりどんとこいな感じはずいぶんと古い感じを受けたりもしますが、その女性たち自身はもっとしたたかで、現代に引き寄せたような造型はハイブリッドな感じはなかなか観られない感じ。作家や演出の年代と役者たちの年代の綱引きのように感じられます。

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