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2011.11.22

速報→「ささやく君のくちびる」年年有魚

2011,11,19 19:30 [CoRich]

ハイペースで公演を続けた2011年の年年有魚、新宿眼科画廊の二部屋で、同じ物語を役者が行き来しつつ見せるという試み。100分。23日まで。アタシはスペースM側で。

ギャラリーで開かれる友達を集めての婚約パーティの直前。歌を練習したりしている。サークルに友達を呼んでくるひとがいたり、あるいは弟や先輩がいたり。

同じ役者でM/Oという二つのスペースで同じ物語、という触れ込み。当然こっちに出ている役者は向こう側には今はいないわけです。物語の軸に見える、プロポーズと合唱の順序がスペースによって入れ替わっているのだろうなあとおもうのです。Mでの印象は逆順で、先に二人きりのときにプロポーズ、そのあとにサプライズだからプロポーズが秘密だという話が出てくることで、木訥な男の想いによってサプライズは台無しになっちゃったけれども、提示の順番としては結構効果的に働いている気がします。

どこかで見かけるような風景や人物を並べていきます。たとえば婚期を逃しそうで会社やめたいと思ってて、サークルでも今一つ打ち解けられない正社員(前有佳、岩堀美紀)と、モテる感じであっという間に人々と打ち解けてしまう派遣社員(森口美樹)という構図。あるいは、主婦三人がこのサークルの何を楽しいと思っているのだろうと思ったり。

演歌歌手を目指すかわいい男子(山下豪)をめぐっての会長(辻川幸代)と可愛らしい派遣社員の嫉妬、確執の端緒。あるいは気になるバツイチに言い寄りたいと思う男 のシーンがちょっと好きだったりします。

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