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2011.11.15

速報→「君の声」劇団BAT9

2011.11.12 19:00 [CoRich]

まつもと演劇連合会主催の初心者ワークショップの卒業生による上演。「ラジオの時間」のようなどたばたも楽しい元気の出る芝居。55分。ピカデリーホール。

松本の地元FM局スイートFMはラジオを愛してやまない社長以下女性も多い。朝の地震ですこし混乱はしたものの、番組は通常通り。毎週金曜夕方の番組。普段より盛りだくさんのゲスト、松本を舞台にした映画の主演女優や子役、職場体験の中学生、女子高生シンガーソングライター。さらに放送日の七夕にちなんだ記念日に関するリスナーからのファックスなども多くて。

ラジオ局を舞台にした物語といえば、三谷幸喜の「ラジオの時間」と渡辺源四郎商店「俺の屍を越えていけ」( 1, 2, 3)という直結回路のアタシです。どちらかというと前者に近い仕上がり。もちろん芸達者盛りだくさんのあれほどには行きませんが、ローカルFMらしい、地元ネタを織り込んだり、この半年ぐらいの松本のあれこれを盛り込むのも楽しい。

芝居塾の卒業生公演という性格上、あまりひねった感じにするよりは、素直に楽しめるストレートな感じの仕上がりを目指しているような印象があります。若い役者が多いのもあって、高校演劇にありそうという印象が聞こえたりするけれど、アタシも確かにそう思いますが、これは第一歩なんだから悪いことじゃないんじゃないかなとも思います。

子役がマネージャに連れ出されてから、たとえば穴埋めをどうするか、みつからないCDをどうするかなんていうあたりのドタバタはコメディなおもしろさがちゃんと。もちろん時間も短いわけですから、それを畳みかけていくという感じにならないのは惜しいところ。

女性ばかりのキャストにあって、大人の男性はただ一人、ディレクターという立場で常にぶれずにニュートラルであり続けることが求められるところで、おもしろさには行かないのだけれど、その役割をきっちりとしていて、あたしは好き。

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