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2011.10.17

速報→「飛ぶ教室」キャラメルボックス

2011.10.15 19:00 [CoRich]

キャラメルボックスの若手を中心に原作ものを上演する「世界名作劇場」の3回目はケストナーの児童文学。アタシはこのシリーズは初めて拝見します。23日まで池袋・あうるすぽっと、そのあと、葛飾・かめありリリオホール、北九州芸術劇場・中劇場。120分。

ドイツの高等学校、寄宿舎の生徒たち。親に捨てられたり、貧しかったり、とさまざま。「正義」先生はきちんと筋がとおっていて厳しいけれど生徒たちの尊敬を集めている。農園の中の古い客車を住処にしている男は「禁煙」さんと呼ばれていて、学校では話しづらいこともここでは話せる。
ある日、書取帳を別の学校の生徒に奪われ、奪われた生徒も監禁されてしまう。それを知って先生には内緒で、救出と書取帳の奪還を計画する生徒たち。はたしてそれは成功する。 (wikipedia)

「飛ぶ教室」は生徒たちが企画している芝居のタイトルで、5幕からなる将来の学校の姿を子供たちの目線で描いた夢。なるほど、現場に行って授業ができる、ということは今のネットのそれとは違う想像力の方向にわくわくします。書かれたのはナチスの時代で子供向けしか書くことが許されなかったという作家のひとつの矜恃、そういう背景を知ってからは更に感じるのです。

これをクリスマスに上演するという枠組みのそわそわ浮き足立つ感じは寄宿舎という場所ゆえだけれど、それを人々として見せるのは芝居の強み。それが叶わないことの落差も大きく感じられます。キャラメルボックスといえばクリスマスというぐらいに得意なシチュエーションだけれど、単に幸せということではなくて、そういう時に居合わせたとしても、子供にだって辛いことだってある、というのは「さよならノーチラス号」な味わいがあるのです。

井上麻美子は健気さに惹かれます。ボーイッシュに身を包んでもどこか凛とした感じで、たしかにこれが彼女のベストアクトという巷の噂もあながち嘘ではありません。体格がよく、お菓子を食べ続けるという筒井俊作は体格も含めて説得力をしっかり。小さな親友(小林千恵)を大事にする姿が実に格好いいし、軽やかに笑わせるのも確かな力を感じます。

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