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2011.10.02

速報→「ドードーの旗のもとに2」ガソリーナ

2011.10.2 14:00 [CoRich]

入籍100日目だという、じんのひろあきの6部作の2つ目(1)。2日までザムザ阿佐谷。135分。千秋楽は超満員で開演は10分押し。

王国が乗っ取られ、逃げ延びた屋根裏に潜んでいた前国王の息子である王子はやがて脱出の機会を得て、ドードー鳥を抱え、四本の腕を持つ男の手引きで船で海へと出る。が、嵐にあい遭難。漂着した港の町で一人の少女と出会う。「残酷な」人形劇団で巡業しているという彼女が人形劇団に誘い、ドードー鳥の物珍しさもあって、一団に加わる。いっぽう、王国を乗っ取った現国王の息子も国を出て、動物との会話を生かして生きていきたいと考える。

膨大な物語なので映画にする前にプレスコとして録音するのだという枠組みで、リーディングの形態を成立させています。その外側の物語についてはほとんどふれず、がっつりと物語だけを語ります。もっとも、二人の王子、それぞれの物語、一人の王子が大切に抱える書物の中の物語が代わる代わる語られたりするので、6部作というのもうなづけるほどに、膨大な台詞です。

本筋ではない、刑務所から脱走した男のものがたり、そのパートナーが国が復活していくために自分はここに残る、という台詞。今の日本のわたしたちには重く、しかし勇気の出ることばとして受け止められます。

「ひかりごけ」だったり「笛吹男」を織り交ぜたりもしながら、少年の冒険譚を語る物語として今作もしっかり。わくわくするような広がりがあって、それをリーディングとして聞かせるというスタイルは確かに正しいのです。が、週刊や月刊というわけにはいかず、しかも客席にじっと座って聞くべきものかとも思うのです。これはむしろラジオドラマとして成立させてほしいところ。とはいえ、お金になるようにするのはなかなか難しいわけですが、上演台本よりはむしろMP3で買いたいと思うのです。

もうひとつ正直に言うと、キャストの数が多すぎる感じは否めません。何役かこなすベテランの一方で、ほとんど出番のない役者もいて、しかも彼らは舞台の外周に沿った椅子に座ってスタンバイしていなければなりません。物語そのものを語るためには、たぶん半分の人数で成立させられるはず。後の物語につながっていくのかもしれないけれど。

じんのひろあきといえば、壮大な物語を紡ぐはずだったメトロポリスプロジェクトが頓挫している今、続く目があって、しかも6部作全部書き上げていると言い放つ作家だけれど、次回は外伝というのは少々逃げを感じます。大きな物語はほんとうに完成させて、私たちが受け取れるのか、まだアタシは半信半疑なのです。

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コメント

多分本筋はアニメ企画なんじゃないかな?
深夜枠なら可能性無くはないけど、1年間枠押さえないと難しいのがネック。
書物と王子達の話は絡み合いはじめたから、物語自体は大丈夫なんじゃないかな?
あとは制作力を持続できるか。

投稿: きいちゃん | 2011.10.03 02:04

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