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2011.09.20

速報→「動かない蟻」シティーボーイズ

2011.9.18 17:00 [CoRich]

世田谷パブリックシアターに移って二年目、秋という時期もむしろ気持ちがいいのです。120分。19日まで。そのあと名古屋、大阪。

1.呼び出されて出かける男、集えばそれぞれ手にするのは
2.墓参りに来ている男女、その墓の前で出会い、降ってきた雨を相合い傘で。ならば動物を見に行くか、と歩き始める。ベンチには。
3.農家、去年農業体験で訪れた若者が定住して初めての収穫をもってお礼に訪れる。彼には目的はあるけれど、この村の人々の特異な能力に気づいてしまう。
4.マンションの一室、初老の男たち3人で住んでいるところに「美人さん」が何回か訪れている。女が持ってくるものはことごとく不要品な感じだけれど。 5.ベンチのホームレスのところに現れたのは「ユメの石松」と名乗る三度笠。銀河系一番の親分といえばのコスモの次郎長だけれど、その子分。 6.残ったコタツの足を手に、して歩く男、養蜂っぽい箱の横に座る男に出会って。 7. 志に燃える学生、一生懸命。そこに新しい同級生、同じ名前。 8.草はむしられてしまった。いろいろ考えてしまうという悩みの男、頭を真っ白にすればいいというアドバイスを授ける男は本当に中身が空っぽになっていて。 9. 墓参りの女の家へ。カーテンの向こう側に政治家の。 10. 溶けている柱。コタツの足を探しにきた男、 賢者というオランウータン、人間のものだったけれど、今は守り神。封鎖されている場所。

作家を変えたからなのか、311があったからかわからないけれど、物語は分かりやすく、現実の出来事(まあ、メッセージ性)を織り込むように。実に見やすい。この現実に強い衝撃を受けている人にとってこれがどう見えるかはわからないのですが、きちんと笑いにつなげるだけの物量というか圧巻のばかばかしい圧力もあったりして、これは一つの突破の方法だろうと思うのです。

終幕の強いメッセージ性、働けー、と云われているのは象徴としての東電なのだろうけれど、そりゃ作業員じゃないんじゃない、と感じてしまうのはちょっともったいない感じも。「コスモの次郎長」ってのはドラムをたたく浪曲師とマゾっけな男という見事に前衛なのだけど、そこからの展開のくだらなさがたのし。オランウータンを巡る、学校の場面はもしかしたら現実にあるんじゃないかという感じすらしてしまう感動巨編に。アタシが好きなのは、老人3人が暮らすマンションの話。なんかちょっと身につまされる感じもあるけれど、なんともいえない「ジジイたちの味わい」のようなものが存分にあって、実にいい感じなのです。

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