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2011.09.05

速報→「ノミコムオンナ」鈴木製作所

2011.9.4 17:00

当日パンフによれば「(自転車キンクリートの)鈴木(裕美)が誰に頼まれた訳でもないが、なんやりたいことをやりたい時にやる公演」の旗揚げ。ダンス苦手なアタシでも楽しめるダンス多めの105分。5日までシアターモリエール。

場末のボクシングジム。引退の近づく選手、月謝もろくに払えなかったり、なかなか成功しないダイエットのために通うメンバーと、ぱっとしないこのジムの会長はまだ選手を育てる夢を諦めていない。しかし、その妻はこの場所を改装してカフェをやりたいとずっと思っている。綺麗な娘が一人いて、外食産業の大きな会社の一人息子がこの娘に一目惚れして、そこをきっかけに妻はその夢を実現したいと思っている。新しいメンバーが入ってきた。経験ゼロなのに、ちょっと筋が良さそうで、しかも、この先行きのないジムに入ってくるだけの理由が彼にはあって。

ダンスというとどうしても苦手意識が先に立つアタシです。言葉を封じ、身体で物語を語るということはわかるものの、どうにも言葉がないということに耐えられなかったり、そもそもごく単純な物語しか語れないじゃないか、と思ったりしてしまうのです。今作はそういう意味で、複雑ではないけれど、豊かな物語をきちんと言葉でかたりつつも、ダンスだけのシーンがいくつもあって、その程良いバランスが実に気持ちいいのです。

ダンスに向いてる恋や愛といったものの2~3人のシーンは実に美しい仕上がり。見惚れてしまうというのはこういうことか、という感じ。あるいはコミカルなシーン、初っぱなのボクササイズとか、あるいは酔っぱらいと介抱のベンチのシーンは大笑いな感じで気持ちがいいのです。

★ネタバレ★

蓬莱竜太らしく、ここからみんな出て行ってしまうのに、一人の残されて、次の一人を、というのはもはやホラーの領域の物語の幕切れ。このあたりの怖さを台詞でなくてダンスだけでというのはすごいなと思うのです。 その直前に来る、終盤での対決のシーン、「私のために争う男二人」を前にした娘の表情には笑顔すら浮かんでいるようなあの違和感が、終幕でぞぞっとする感じに追い込まれます。これ、ちょっとすごいなぁと思うのです。

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