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2011.08.10

速報→「ドールハウス」THE RED CARPTES

2011.8.7 17:00

千秋楽カーテンコールの作家の目に浮かぶ涙、久しぶり彼女の作る物語にアタシも嬉しい125分。7日までRED/THEATER。

精神科の診察室。乖離性同一性障害の若い女性。7つの人格が交互に現れ、経験が不十分な医師は戸惑いながらも治療に当たる。

いわゆる多重人格の治療の過程、統合への物語。アイドルを中心に据えてきちんと丁寧に舞台を形成します。精神科の患者を巡る物語は沢山あって、正直に言えば、なにか新しい物語がそこにあるわけではないのだけれど、きちんと観続けさせるまっすぐな力があるのです。

女医を演じた北嶋マミがアラフォーでしかも未経験の女医という設定には少々無理がありますが、誠実に聴き続けるというひたむきさに説得力。アメリカ帰りのスーパービジョンを演じた細見大輔は笑いをとりつつきちんとバイプレイヤー。ソーシャルワーカーを演じた千葉おもちゃ、いつの間にか子供のいるような役、コミカルの間の圧巻。やせる筈だったじゃないかという梨澤彗以子、あらまびっくりの子供の役がしっかりと舞台を締めます。脚線美の美しい作家、金房実加、要所要所をコミカルに押さえて楽しい。

天使に見間違えられる別の患者というのは早々に底が割れるけれど、それを終幕近くで説明するのは蛇足な感じも。 多重な人格をドールハウスになぞって舞台両袖にカプセルのような舞台装置、それぞれを色分けしているのは見た目に印象的です。自分の中の他人「たち」ということを観ただけでわかる感じにするのに効果的です。

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