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2011.07.03

速報→「不都合な四日間」クロカミショウネン18

2011.7.2 14:00

四人の作家がリレー形式で一本の話に仕上げるという企画公演。3日までテアトルBONBON。120分。

閉店を決めた喫茶店のマスター。閉店までの4日間。不倫カップル、毎日訪れる怪しい客、予約したいというわがままな5人組、セールスをする客、夫の浮気をグチる主婦など、さまざま訪れるが...

前の作家から後ろへの作家への一方的なパス回し。期間を区切って執筆させるということで後ろからのフィードバックがない、という点で、お祭り公演的なおもしろさを楽しむのが吉。シチュエーションコメディで四苦八苦する登場人物よろしくすべてを引き受けて最後にまとめるというあたりで、最後を引き受けた野坂実が自ら体を張ってのシチュエーションコメディを演じている、というのが透け見えて楽しい感じ。

序盤を書いた上野友之は恋愛も不倫も怪しい登場人物もとふんだんな複線を張りまくり魅力的なシチュエーションをつくります。ほっぽりっぱなしといえばふつうは悪口だけれど、これはそういう役割。

二日目を書いた関村俊介は前段のシチュエーションを確実に受け止めつつ、店内のセールスやら怪しい人物の正体やらの情報やシチュエーションを足しつつ、予約の五人の扱いを後段にそのままスルーパスするという地味ながらやったもの勝ちな荒技があったりして底ぢからを見るよう。

三日目を書いた下西啓正は、電話におびえるバイト男とその白日夢のような奇妙な世界をつくり少々強引に自分の土俵に引っ張り込んだ感じ。条件として設定されている「それまでのストーリーを踏まえて書く」という意味では少々反則気味の感あり。もっともコメディーにすることという条件はないし、各劇団の世界観という別の条件もつけられているのだからこうするしかなかったという気もしますが。不倫されている妻をエキセントリックに描くのも女性怖いという作家の感じが良くでています。

二日目の夜にあっただろう出来事が三日目の描写の中で扱われ、正直コメディーとして成立させるためにはかなりな障害になっています。ここには苦労した感ありあり、むりやりまとめた感はありますが、まあ、これも企画公演の楽しさ。本筋となる離婚とか不倫シチュエーションコメディの無理矢理感は野坂実の得意技で、不倫男に対するむちゃくちゃな解決策も含めて楽しむ感じ。

正直にいえば、少々人数が多すぎる感はあって、120分の芝居に18人をさばくのは厳しい感じ。どうしても本筋じゃないところをいくつか作るしかなくなるのは惜しい感じ。

舞台となる喫茶店の質感が実に素敵で、この場所の力というものを感じさせる説得力があります。

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