速報→「THE NIGHTHAWKS」ネオゼネレイタープロジェクト
2011.6.25 19:00
いわゆるホラーではなくてB級SFという枠組みで芝居を作るというのはありそうでなかなかない感じ。作り込まれていたり、コミカルも山盛りで気楽に楽しめるエンタメ110分。7月3日まで「劇」小劇場。
隕石らしい爆発が起きた土地。通信が途絶え、上空にはもやがかかり中の様子がわからない。探索に立ち入った人も機材も行方がわからずひとつとして戻ってこない。その地域にある研究施設を目指す一団。建物の損壊は少ないのに、人っ子一人おらず、建物の内部は激しく荒らされているが、生き残りだと思われる人間を見つけるが、すこしばかり様子がおかしい。
謎の生命体、体を乗っ取られる恐怖、謎の研究施設、特攻野郎たちという枠組み。それぞれの小ネタ的なコミカルを挟みながらも、わりときりきりとSF的に追い込んでいく前半。後半はその対抗手段と仲間の発見という王道なれど、その手段のばかばかしさと、それをとことん突き詰めていくことで「B級SF」テイストたっぷりの、娯楽作の仕上がり。 それっぽいSF風味のテイストをまぶしながらも、結局のところはこの痛快さが見やすい感じを生んでいて、気楽に楽しめる一本になっています。
地元生まれらしい道案内の民間人を演じた森口美樹の見た目のかわいらしさと、アクションのギャップは猛禽類(失礼)のようで楽しい。前半で観客の視点で物語の枠組みを説明するやくどころのジャーナリストを演じた依田朋子はコミカルを交えて、前半の観客のテンションを保ちます。隊長を演じた木村健三やその右腕を演じた佐々木康二は、その風貌からしてアメリカ人気テレビシリーズのようで、エンタテインメント感を満載に。いわば敵役のボスを演じた皆木正純はそのクールさかっこよさを生かしての一貫しての恐怖の対象をしっかり。もっとも、あのステップを彼が踏むところを見たかったりもしますが。
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