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2011.06.06

速報→「四番倉庫」二騎の会

2011.6.5 18:00

二騎の会の新作。105分。15日までこまばアゴラ劇場。

今は使われていない四番倉庫。スーツ姿の男が片隅の机に向かっている。扉が開いて現れた男はカップ麺を片手に持ち、友達から自由に使っていいといわれたから、という。スーツ姿の男は前の会社でこの倉庫を使ったことがあって、この場所で自分の友達と待ち合わせているのだという。迷惑がる住人に、スーツの男はお構いなしで。

当日パンフでは作家・演出家ともダメな人、のことを語りますし、なるほどそういう人々が出てくるのだけれど、もっと深刻な「孤独」を執拗に描きます。友達だと思える人がどれだけいるのか、この倉庫の住人はおろか、スーツ姿で現れる男二人も、あるいはこの倉庫を使っていいといった友人さえも、友達とよべる人が本当にいない、ということを描く作家。なるほど仕事があったりあるいはお金があったりならば見えてこない、底辺近くに居るからこそ見える自分のまわりの本当の姿。

たしかに社会生活に適合できない感じに唐突にキレたりというこの部屋の主はなるほど、これでは仕事は続かないよな、という感じ。キレる若者というのはよくあるけれどそのまま歳を重ねてしまった感じ。些細なことでも「どうしていつもこうなんだ」と嘆き当たり散らすばかり、ネガティブスパイラル真っ逆さまというのは、あららと思うけれど、ちょっとボタンを掛け違えば明日は我が身の怖さ。

都会の孤独、といってしまえば陳腐だけれど、自分が本当に困ったときに助けを求めたり、あるいは求められた助けに答えたりということができる「友人」はどれだけいるのかな、ということが頭の中をぐるぐると回る感じ。

正直にいうと、そのなにも進まない、同じところを回り続け、あるいは生き方のポリシーのようなものに相入れない人々の会話ですから、かみ合いません。それを観続ける徒労感があるのは少々疲れる感じがします。その徒労感ややりきれなさというものが物語と不可分だから、ここを変えるのはちょと大変だと思うのだけど。

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