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2011.05.03

速報→「犬と花」(犬編)黒色綺譚カナリア派

2011.5.2 14:00

赤澤ムックのホンを二人の外部演出に託しての若手「犬」編。ストレートに物語をきっちり堅実に。2日までOFF OFFシアター。

犬の肉をさばいて店に卸す二人の男、その肉を買う焼き鳥屋の女は兄に惚れているが、弟分が女に惚れている。エロ写真を秘密の工場から泥棒して売る少年はその商売のことを姉にいえずにいるが、貯めた金で姉とこの街を出ようと考えている。姉は父親のもとから離れたいと思っているが、弟とふたりというよりは誰か男に父親を殺してもらって、という青図面を描いている。

若手と位置づけられる犬編。谷賢一の演出はきちんとアングラっぽく、しかしそこかしこがポップだったり、あるいは若い役者ゆえに身体能力を信じてスピード感や躍動感に寄った演出をしていると感じます。

ストレートに物語に寄り添い、伝えるべき情報をきちんと伝えるというのは当たり前だけれど、そのあとに観た「花」編のあまりの入れなさ加減を体験したあとだとそれを強く感じるのです。

正直にいうと、コの字型の客席の上の辺の端っこという場所からでは牛水里美の強い色気、あるいは少年を演じる井上みなみのまっすぐな表情が少な目なのは残念。なにより 可愛らしい印象の強い17歳(だと思う)が犬のように従順な「少年」を演じることなのです。「犬」を演じた松崎みゆきの少し情けない感じもいいのです。

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