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2011.05.08

速報→「dressing」feblaboプロデュース/TorinGi

2011.5.5 18:00

@feblaboのプロデュース、米内山陽子の脚本との組み合わせユニット、TorinGiの新作。ガールズバーの開店前の60分をリアルタイムで描くのです。10日まで、エビス駅前バー。 #toringi ハッシュタグをつけてつぶやいた画面を見せると割引になるなどの設定あり。

開店前、カウンターのあるバー。ママと今日採用の新人が入ってくる。続々と出勤する女の子たち、あるものは可愛らしく、あるものは喧嘩腰、あるものはうざったかったり。新人の女はこの店の指令塔たるバーテンダーに対決を申し込む。

それぞれの出勤の格好、メガネ姿だったりの私服感を堪能する序盤。そこから決して若くはないけれど熱い新人の想い、気弱な女の理由、嫉妬が入り乱れたり、手なづけられる女、それぞれの女たちの過去がきっちり描きます。

核となるのは、新人とバーテンダーの対決という構図。 オミズの花道的体育会系な負けず嫌い、あるいはもう私は引退したのだという感覚。ガールズバーとはいえ、花の命は短くて、な限られた時期の間でしかできないしごとゆえの壮絶さ、になりそうなのだけど、それをもうちょっと緩い感じに描いているので、痛い感じにはなりません。むしろ大学生だったり、おとなしそうだったりな素人っぽい女の子たち。

物語の核となるのは、新人の女のこ、見るからに経験者風情で、劇中でも語られるとおりちょっとこの店全体から見たら異質な感じ。が、それゆえのかきまわし役をしっかり。バーテンダーを演じた細井里佳は、静かにで可愛らしい感じなのだけれど、秘められた物語故の自信がきちんとオーラとして見えるも、過去の事実の説得力も圧巻。

この作家・米内山陽子×演出・池田智哉の組み合わせ、ここ数本見る限りでははずれなくなっていて、安定感すら漂わせます。細井里佳の落ち着いた風情と笑顔、(店の司令塔としての)実力を漂わせる感じに惚れます。ナンバーワンを演じた椎谷万里江は、ほわんとした感じの中に仕事として割り切るコントラストが見事。ママを演じた中谷真由美は、いわゆるおばちゃんキャラ満載だけれど、この店を仕切るという説得感。

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