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2011.04.04

速報→「あ、ストレンジャー」マームとジプシー

2011.4.3 13:00

深川の小さなギャラリーでの公演。4日までSNAC。50分。

海に電車ででられるようなほど近い町。カラオケ店のバイトを二日休みをもらった女の子、電話の向こうの同僚はちょっと不機嫌だったけれど。同居する女の子は何か気を遣っているよう。休みの日、なにをしよう、そうだ海に行こうと思い立ち。そこでカラオケ店のバイト仲間の男の子に会う。そういえば昔、ここに来たなって思い出す。

床にテープと文字。町を俯瞰したシンプルな地図になっています。電車(のおもちゃ)や様々雑多に置かれたものたちで舞台を作り出していきます。枠にはめたガラス一枚で窓にも鏡にもするというのはシンプルでスタイリッシュ。

コドモのシリーズをいったん終わらせて、湘南、江ノ電沿いを思わせる小さな町の四人の若者たちの話は彼らの等身大っぽさ。確かに恋だったりバイトだったりというのがトッピングされているし、それぞれの役者の等身大ゆえの、年齢なりの色気のようなものがどうしても出てしまうのだけれど、それでも、物語の骨子は、今までと変わらない感じがします。つまり、シンプルな想い、別れに際しての気持ちの激しい揺れとか。でも、当日パンフによれば、カミュ「異邦人」を部分的にモチーフにしているといいます。それを読んで、少しアタシの気持ちは変わります。

ネタバレかも

カミュ、恥ずかしながら読んでないのです。ちょこちょこ調べてみると、なるほど、唐突に銃声が出てくるというのはそういうことなのか。もちろん、本当の死の意味ではなくて、暴発する気持、という感じ。しかし、衝動的な気持ちがそこかしこに描かれるのは、いままでと違う感じがします。遠藤が踏みつけるもの、あるいは終幕で(主人公たる)むうちゃんが銃を突きつけ発砲するというあたり。登場人物たちは体温が低そうで、実際の行動に現れなくても、爆発的な衝動がある、ということはやはりコドモのそれではなくて、「若者」を描いているのだなと思うのです。

暴発する気持ち。 母親の死を前にしてもどこか楽になったという気持ちではあっても、バイトを休みたいというときの電話の向こうがわの迷惑そうな声、こんな時なのに海辺でゆるく言い寄ってくる男友達、あんなに必死に自分をかばってくれるルームシェアしている女友達、現実には発砲などしないのだろうけど、自分も含めて、うざったく思い、断ち切りたいという衝動を描く終幕は更に次の物語を描きはじめた、と感じるのです。

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