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2011.04.26

速報→「俺のカー・オブ・ザ・イヤー」売込隊ビーム

2011.4.24 14:00

関西の劇団、売込隊ビームの充電前最終公演。本編110分に、追加100円で一度観客を外に出しての300秒ショーは東京では初めてという「女子高生編」。24日まで「劇」小劇場。

キリでタイヤをパンクさせるイタズラが頻発している町。公にはされていないが、ついに人が刺される事態になっている。大学生の頃から持っていた軽トラで死体を運ぶバイトをしてしまった男は、15年ぶりにそのバイトを誘ってきた元同級生に出会う。すっかり裏社会の住人となっている彼は、再び死体を運ぶ仕事をしないかと持ちかける。その軽トラに声をかけてきた道すがらの女を抱いてしまった男は、彼女にバレて呼び出されてしまう。「万能棒」を売る営業の女二人は営業車のタイヤをイタズラでパンクさせられてしまう。

前に彼らの芝居を見たのは結構前の気がします。いったん休みに入ると聞いて行ってみた当日券は果たしてキャンセル待ち、満員。舞台には軽トラ。場によって回転させながらというのはしゃれています。運転席・助手席のシーンが作れるのもちょっといいけれど、入れてもらった当日キャンセル待ちの通路席(きっと当初想定されていなかった席だから)ドアミラーで一人の表情が完全に見えなかったりするのはちょっと寂しい。

物語だけ見ると終幕だけではなく、全体に陰惨なのだけれど、じっさいのところ、客席は笑いが絶えません。関西弁の威力というよりは関西の人々の会話のすごさというか、会話がどんどんずれていくのに、物語がきちんと進んでいく、という会話を細かく作り上げていくのは、ちょっとすごいのです。前に見たときはこういう印象じゃなくて、少し不思議な物語だった印象なのだけど、生きている今の関西弁、笑いこそ起きるけれど、掛け合いのような会話のリズムはやがて心地よさすら感じさせるのです。

迷惑がる男に旧友なのだといって距離を詰めていこうとする出所した男にしても、男を寝取って彼女に呼び出される女のずれっぷりにしても、営業所への戻りの途中で寄ったコンビニでドライバーの先輩を差し置いて勝手にビールを空けてしまう後輩OLにしても、それぞれが日常に少しありそうなずれを見せて、それが爆笑に近い笑いを客席に生むのにびっくりするのです。

終演後のコントは、男性の役者ばかり4人での「女子高生編」、シーに行くかランドに行くかで相談している、という他愛もない話だけれど、余興として楽しむのは吉。別料金が設定されている、というのはちょっとびっくりしたけどこれはこれでありな気がします。

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