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2011.03.01

速報→「石神井ポルカ~平成編~」散歩道楽

2011.2.27 15:00

同じ古いアパートの部屋での二つの時代のものがたりのうちの平成編。アタシはこちらがわだけ観られました。90分。27日まで「劇」小劇場。

古いアパートの部屋、もう住人も減っていて男二人だけが住んでいて、管理人も居なくなって、大家も滅多に顔を出さないのに、まわりは立て替えられているのになぜかこの建物だけが古いまま。ろくに働かない部屋主の男は寝坊や欠勤が続いてバイトをクビになってろくなことはない。彼女は決して裕福ではないが、彼のことが本当に好きで金を渡したりする。
ある日、部屋で深酒をした二人が目覚めると、見覚えのない浮浪者の中年女が寝ていた。その女を捜してチンピラが殴り込んでくる。連れ去られる時に女はこのアパートに住んでいたのだといい、大家について調べて欲しいという。

もう一本の昭和編がベースの物語のようです。こちらだけで見ると、浮浪者の女がかつて暮らしていたアパート、そのアパートをめぐる物語が骨子になっています。アパートを買い取って昔のままにしておく大家の想いというようなことが物語の一転突破のポイントでファンタジー。物語はごくシンプルなのだけれど、そこに肉付けするようにだめ男とよくできた彼女、というある種バカップルぶりだったり、あるいは間の抜けたチンピラというちょっとぬるい感じのコミカルが全体を貫きます。この微妙なぬるさゆえに時間を長く感じさせるように思います。

鶴ひろみというベテランの声優にホームレス風だったりガーリーな服を着せたりという一種の出落ちをねらっているけれど、そこよりはやはり声というものの圧巻が印象に。三好絵梨香は可愛らしく麗しい。なるほど、客席の男子率の高さは彼女故というのも納得。安東桂吾はこういう緩いダメ男風をやらせると圧倒的に巧い。すっかり可愛いポジションの鉄炮塚雅よ、アタシの座った場所が失敗、表情がほとんど観られなかったのは残念。

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参考になりました。 安東俊幸

投稿: 安東俊幸 | 2011.04.29 11:47

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