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2011.02.12

速報→「恋する、プライオリティシート」磯川家

2011.2.11 14:00

アタシは初見です。120分。14日まで王子小劇場。

ピアノの演奏の入っているホテルの上のバー。カウンターの端はある常連の女の指定席になっているのだという。美しい彼女を口説く男たちを手玉に取る日々だが、そんな女にバーテンダーの男は好意を持っている。この店は常連が多く、準備万端なのにプロポーズができない男や身ごもったお祝いにきたカップルなどが引きも切らない。 口説く男たちを手痛いめにあわせてきた女だが、姉夫婦はその原因を治療しようと申し出るが、女は頑として聞かない。

バーカウンターの奥に酒瓶を並べる棚、窓があってピアノ。少し大きめの音楽が聴けるタイプのバー、というよりはラウンジっぽい体裁の店にカウンター。 口説く男たちを手痛い目にあわせる女は、単に嫌なやつというよりは自分ゆえにまわりが不幸になるのを良しとしないタイプ。固く閉ざした気持ちをゆるやかにときほぐしていく、という感じ。

大阪発の、というだけで勝手にもっと大爆笑編を期待してしまったあたしですが、本編はどちらかというとくすりという感じの笑いをまぶしながら、場所こそバーだけれどベタともいえる人情の物語として仕上げています。 正直にいえば、人情劇としてみるにしても、主役となる女の最初の悪い印象がそのまま終盤まで継続してしまう感じだったり、あるいはコメディとしてみると大団円となる終幕の回収のしかたをもう一歩、と思ったりもします。物語に対して人物が少し多い感じがするのももったいない。

物語を生ピアノで盛り上げている雰囲気の良さが好き。それにとどまらず、ちゃんと出演者なのもよくて。いいシーンで音楽を入れようとしては寸断されてしまうのを繰り返している打ち、キレたピアニストが疾走して邪魔者を排除する、なんてシーンのセンスの良さ。

CoRichクチコミ投稿をすることで100円キャッシュバックというのはまあ露骨だけれど、こういう手を使ってでもきちんとリーチしていくどん欲さは重要だと思うのです。

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