速報→「みきかせプロジェクト・アロマブレンド」みきかせプロジェクト
2011.1.9 15:00
リーディングとはいいながら、体裁とは少しばかり違うフォーマット「みきかせプロジェクト」の新作。95分。10日までワーサルシアター。
毎日続く献花台の初仕事を終えて帰宅の途中で神様を拾って帰った男は彼女が浮気している現場を目撃する「雨、稀に晴れ。」(劇団エリザベス)
大学でつきあい始めた彼氏はウルトラマンおたくで、観続けるうち面白くなって卒業できない彼より前に卒業した女は円谷プロを受験して受かってしまって、しかも企画部に配属され、新作をつくることになる。「ウルトラマンPRADA」(Mrs.fictions)
初見のエリザベスは、ドラクエをベースにしているということはわかるのですが、自分から見える切り取った世界、そこには神様と彼女と友人というシンプルな世界こそがゲームっぽい。いまひとつ物語が腑に落ちない感じで観る軸を見つけられなかったのはあたしがドラクエをやったことがない、ということが足かせになっているのかもしれません。熊野善啓は要所要所を笑わせながら緩急を付けて印象的。遠藤友香理演じる「彼女」は可愛らしくすこしばかり色っぽくてこちらも印象的。何人かの役者は名前や役名が衣装につけられていますが、わからない役者も多くて役者名が判らないのは残念。
対してMrs.fictionsの厚かった題材はウルトラマン、あたしにジャストミート。それを新時代のウルトラマンを若い女性にターゲットを絞るという発想のおもしろさが抜群。コミカルで現代的なウルトラマンは、たしかに今までのファンにとっては台無しで失敗するかもしれないけれど、劇中に引用されるイケメンライダーがそうであるように、フォーマットが時代に合わせていくという一つの姿を妄想する楽しさがあるのです。 あるいは時折挟まる放送の音声というのもいいのです。終幕はの二人はちょっと切なくて気持ちを揺らします。
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