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2011.01.16

速報→「キョム!」悪い芝居

2011.1.15 15:00

関西発の劇団で、アタシは初見です。130分。大阪を経て駅前劇場で16日まで。

劇場で暮らすホームレスたち。行方のわからなくなっていたそのうちの一人が殺され、警察の捜査が入る。彼のことはいい人だったという声もあるが、実際の彼は仲間の食べ物をとるような卑屈なオトコだった。

おおきくわけて三つのパートで構成。 殺された男・マツモトを巡って、殺された後の捜査を描く前半、マツモトという男と彼らのできごとを描く中盤、その男を中心に据えたものがたりの終盤。

物語、という意味では男が死んだ、その男をめぐるあれこれ。犯人が誰かとか動機はどうかということはわりとどうでもいいのだと思います。殺された「山本さん」やその娘、あるいはほかの人々との間でホームレスをどうとらえ、扱うのかということが世界の底を支えます。この手のホームレス芝居というのはなぜか大阪が連綿と強いと思うのはアタシの勝手な思いこみでしょうか。

ホームレスたち、それぞれを紹介するように作られた前半は、一人一人の役者をたっぷり観られるような作り、一人がでてきては何かを語る、というソロパートが充実していて、どこか「青木さん家の奥さん」を彷彿とさせて、底抜けに明るいホームレスというのも、なぜか大阪が強いという印象でなつかしい感じすらするのです。

中盤から後半にかけては、どちらかというともっと人間の暗い部分に目を向けた感じ。なぜ彼は死ななければいけなかったのか、あるいは「虚無」に至るできごと。この中では殺された男だけが圧倒的に明るくて、その娘にしても元彼女と男の話にしても、もっと深く暗い部分にはまりこむようで、怖いような気もするのです。

北川大輔が圧巻の活躍。特に中盤からあとはMCのようなポジションですが、このバランスには好き嫌いが出るかもしれません。浅田奈緒子はかわいらしさに説得力、それに惚れ込んだ高校生を演じた池川貴清の木訥とした雰囲気が中盤で舞台をかき回す爽快。西岡未央はかっこよく、ときにずっこける看板の雰囲気。

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