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2011.01.04

速報→「大きな豚はあとから来る」渡辺源四郎商店・工藤支店

2011.1.3 18:00

渡辺源四郎商店の劇団内ユニット、工藤支店初の東京公演。青森公演を経て3日までアゴラ劇場。80分。

銀行のATMに戸惑って職員の女が声をかけた男は中東の小さな王国の要職で、本国へ送金する資金あつめのほかに王子の結婚相手を捜しているのだといい、女がその候補なのだと告げる。

アタシが青森で観たのとは別バージョンにあたるChikako版。女の職業がキャバクラ嬢から銀行員になり、終盤で大金を動かして男に貢ぐという構造はこちらのほうが腑に落ちる感じ。

見た目が洗練されているのに素朴さが勝るShizuka版に比べると、素朴さというよりは実直にまじめに会社員を勤めあげてきて、気がついたら行き遅れた、のだという設定のChikako版。主演となる工藤由佳子はこういう役をやらせると圧倒的に似合う不思議な空気がある、という3日夜のトークショーゲスト・多田淳之介のコメントはまったくそのとおりだと思うのです。美人なのに、素敵なのに、もちろんバカなんかでは決してないのに、どこか男に騙される隙がありそうな感じが実にいいのです。終盤に至っては、騙されていることに気づいているのにもかかわらず、それを押し切って王子ではなく、目の前の男と結婚に寄り切ってしまおうという迫力すら感じさせるのは圧巻で印象に残ります。

その騙す男を演じた大林洋平はもう一つとそう大きくは変わらない印象で、実直さをにじませるうまさ。3日夜の「もう一人の女」は山藤貴子で関西弁という新しい言語が加わることで不思議な深みが物語全体ににじむ感じが楽しい反面、彼女がなにをしている人か、という属性を削ぎ落としてしまっているのはもったいない感じ。青森ではもう片方のキャストなので、職業が観ただけでわかるのがよかったのだなと思いつつ。

ネタバレかも

青森では気づかなかったけれど(お恥ずかしい)、911から65年後、というアナウンスとともに語られる終盤の一人語り。どちらにせよそこには王子も彼も居なくて、一人で語るというシーン。強烈に印象に残ります。

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