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2011.01.23

速報→「アレルギー」ギグル(giggle)

2011.1.22 15:00

王子小劇場のプロデュース企画。チラシをまかず、USTREAMやtwitterなどをフル活用した盛り上げ方も濃い85分。23日まで王子小劇場。

ドキュメンタリー映画のプロデューサーと監督。彼らが撮ろうとしてるのは、有名な指揮者を父に持った三人姉妹のインタビューだが、長女は旦那を放り出して実家に戻ってきていて、次女はもてないキャラいっぱいで製作会社での勘違いの日々、三女はタレント事務所の所属だが上の二人とあんまり似てなくて。

コント企画と聞いていた気がしていたのですが、「エチュードで立ち上げるライトコメディ」でした。全体をゆるい物語でむすびつけながら、役者の瞬発力が存分に盛り込まれた個々のシーンを作り込むという感じ。意図されたものかどうか、いわゆるアドリブに強そうな役者がわりと前面に出てきていて、そういう意味では役者の魅力を楽しむ感じ。

懐かしい感じすらするように存分に暴れる森下亮に笑い、野口雄介・古川貴義の安心してたのしめる掛け合いの絶品に笑い、こいけけいこの不思議キャラの貫徹に笑い、山本真由美の押し掛け女の落差に笑いなど個々のシーンの役者の楽しさ。が、あたしが今作において目を奪われたのは小笠原結という女優で、トークショーでさんざん「幸薄そう」と揶揄されてはいても、どこか隙のあるような、しかしベクトルの間違ったポジティブさがツボにはまります。それが彼女の地なのか、作り込まれたものなのかは知る由もありませんが。

正直にいうと、これだけの役者をそろえて、コント企画となれば期待感はものすごくあるわけで、その高い期待に100%応えられていたかというと、少し食い足りない感じもあります。もちろん楽しめたのは事実なので、 こちらの期待のハードルがやたらに高かった、ということであるのですが。

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コメント

ぼくも小笠原結さんに注目しました。

投稿: Cyclone_A | 2011.01.23 09:49

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