速報→「贋作・Wの悲劇」フライングステージ
2010.12.30 14:00
フライングステージの年末企画。第一部「贋作・Wの悲劇」第二部は6本の出し物。29と30。シアターミラクル。全体で200分。
新劇の劇団、研究生の女、幼なじみのフカマチがいる。彼女は劇団内のオーディションに落ちるが、旅先の公演でホテルで隣の部屋に泊まる看板女優の部屋に招かれて腹上死した男を引き取ることになる「贋作・Wの悲劇」
こたつの部屋で首をつった男、それを発見した三人の男「カリカチュア」(作・門戸大輔、出演・森潔、門戸大輔、吉岡明夫」
天竺に向かう僧侶を「レズビアンエロチカコラボ官能小説朗読 西域女怪奇譚」(原作・ツヅラカズサ、出演・水月モニカ)
友人の四人を呼んだ誕生会、そこで指輪からはずれた真珠をテーブルに置いてわずかな隙にその真珠がなくなる「女優リーディング『真珠』」(作・三島由紀夫、出演・関根信一)
ダンス「リヴァイタル」(出演・モイラ)
コピーをとるOL、デートの約束を断られて、切ない気持ちが「天辺歌劇場2」(出演・松之木天辺)
昭和歌謡のショー「時をかけるジオマン 昭和へGO!」(出演・ジオラマ マンボ ガールズ)
「~Wの悲劇」は角川映画版をかなりしっかり描きます。ほぼ誰も似ていないけれど、薬師丸ひろこや三田佳子、高木美保など、それをいいそうなキャストの雰囲気。そこに原田知世、あるいは深町(高柳良一)のでてくる「狙われた学園」をリミックス。漫画家・ゆうきまさみ(パルコパート1でやってる原画展がすごく楽しい)初期のパロディ「時をかける学園」に近い「Wの学園」もしくは「ねらわれた悲劇」というべきリミックスの楽しさ。なるほど、贋作。
年代がそう離れているかんじではないのかしらん、あのころの角川映画をみてるかということ、渡辺典子の曲がかかったりするのもたのしい。
第二部は全体に出し物な感じ。「カリカチュア」「レズビアン~」「リヴァイタル」は今一つぴんとこない。「女優リーディング」は5人の婦人たちの駆け引きのすごさのものがたりをきっちり一人のきっちりとリーディングで演じきるのです。「天辺歌劇場2」はコント仕立ての序盤と終幕、間を当てぶりで。いわゆるOLの制服を男が着るけれど綺麗な脚と迫力と、ストッキングのずり落ち具合で笑わせます。「時をかける~」は完璧に昭和歌謡。30年代という感じが楽しい。
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