速報→「国道五十八号戦線異状アリ」
2010.11.11 19:00
劇団解散にあたり、過去の短編3本に新作1本を加えた75分。13日までサンモールスタジオ。
地球滅亡のカウントダウン、恋人が落ち合い、まさに最後の瞬間になるはずだったのに手違いで延期になってしまう
「さっき終わったはずの世界」(初演)。
切迫した場面にピザを配達にきてしまった男。大家と寿司職人を前に払わないという高いテンション。が、それには理由があって「テンパってる奴」。
芝居ってのは嘘なんですがね、終電で会社をサボって女と一緒にいる同僚を見かけた男が二人が降りた三鷹で後をつけて殺そうと企むが、なぜか上水路に二人は落ちて「三鷹の女」。
今度結婚するんだけれど、相方の男がマリッジブルーっぽくうだうだ。明日会おうといわれてるんだけれど「三鷹の男」。
15分枠でのショーケース企画で上演された「さっき〜」は役者を一新しての別の魅力。風琴工房ではみられない浅倉洋介の突っ走る感じはコントな感じで軽い笑いで楽しい。宇宙人のレトロポップな感じも可愛らしくて楽しい。
アタシは未見のギリギリエリンギ用が初演の「テンパ〜」はアドリブ率が高そうな感じで役者の魅力を楽しむのが吉。明大騒動舎っぽさが溢れてて、ステージごとに印象がことなりそうです。
これも未見、おなじ大学出身のエムキチビート(となりの劇場で公演中だ)用につくられた「三鷹の女」は、男の一人芝居、というよりは語り。コメディーじゃないけれど、フォーマットとしてはスタンドアップコメディ風。三鷹にまつわる作家を取り上げながら、史実に現在の彼らというか私たちのものがたりを滑り込ませる絶妙さ。
新作となる「三鷹の男」は、「〜女」と対比する感じで。劇団解散、という補助線を引いてみる感じ。作家も演出も役者も、そしてチラシで喧伝されてるために観客すらも解散というキーワードがわかっているはず、という作戦かもしれません。女ひとり、チェルフィッチュ風の語り口、結局のところ、結婚を約束した彼との細かなズレポイントと、そんな彼に対する愛情の深さ。恥ずかしげもなくという言葉がぴったり。遠く沖縄に離れた状態で作家が下記、別の人間が演出するという形だからこそこれだけのストレートな「のろけ」。ハマカワフミエという劇団の看板役者というよりはもう一つの柱への強い強い(恋愛とは違う風の)愛情を感じる一本。
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