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2010.11.15

速報→「マウンテンみるく、波打つ」市ヶ谷アウトレットスクウェア

2010.11.14 18:00

「ガヤスク」の旗揚げ本公演を「フルオープンステージ」と銘打って。70分。14日までシアターミラクル。

港町。中学生の頃に天才どころかバレーボールの神と崇められた少女。最後の試合での手痛い敗北をきっかけに高校生になってからは表舞台から姿を消したばかりでなく学校にもいかなくなってしまった。そんな日常の港町をおそったのは人間に恨みを持つ海神だった。バレーボールの技で襲いかかる海神を止めようと奮闘していたのは、牛と、その下僕となって働く風神・雷神だったが、どうにも歯が立たない。

まあ「荒唐無稽」なファンタジー。疑問を差し挟む間もなく一気に観客を巻き込もうというのは正しい。 「血肉」をもたざる鯛焼きの権化で本物の鯛となって海に戻りたい風神雷神、血肉はあれど自分のものではなく人間の為になってしまうのだという不満を抱える牛、命の源なのに人間に傷つけられ続けた海。自分の為に血肉を使えて能力もあるのに一回の挫折から立ち直れない主人公を復活させたのはシンプルな「応援する人」の存在と、その声援。ごく純粋でシンプルな骨子に、少年ジャンプ的なヒーローとか熱い想いのトッピングという体裁で物語がかtられます。

正直にいえば、この、少々わかりにくい人間でないものたちの想いというものを、もっとすんなりだますなり納得感を持たせるなりしてほしいなあと思ったり思わなかったりします。リアルなんてことはあり得ないのだから、序盤でのテンションは、ここまで一気に引き吊り込んでほしいなぁと。

左右二つのスクリーンを演者自身が操作して画面を送るのは段取りになりがちだけどちょっとおもしろい。神を「ネ」「申」と分割するネットスラングっぽさを「魚」「周」とするバリエーションがもちょとあればとおもいつつ、実は中央に大きな役者が来ると見えないというテクニカル(もっと左右端にするとか)なところも、まあはたあげっぽさ。

彼らのいう、表現したいという噴出「アウトレット」がなになのか、というのはもう少し、観てみないとわからないかな、とも。

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