速報→「THE COBE[ザ・コーブ]」チャリT企画
2010.10.23 14:00
チャリT企画の新作。上演禁止が話題となった映画「THE COVE」のタイトルをもじった「THE COBE」というタイトルで、75分。24日まで王子小劇場。
THE COBEというタイトルで上演を計画していたチャリT企画は妨害工作によって作演の降板に至り、劇団名を「口口(くちくち)」というどこかで聞いたような劇団名にして「ボーイミートボールガール」というタイトルでの上演をしようとするが...
バンカラポップ、笑いに転換した社会派でこのタイトル。イルカを食べるのがダメで牛(なんせタイトルが「神戸」だ)を食べるのはいいのか、というあたりを鋭くしかし軽快にやっつけてくれるものだという期待感はしかし、あっさりとうっちゃられてあらぬ方向への展開。ダンスが多かったり、確かに「舞台」にこだわった感じにはなるものの、チャリTであたしが見たいある種の社会派っぽさという点では食いたりない感じもします。
ネタバレかも
同時期に上演している「ロロ」(見られないのが残念)の前回上演作のタイトルを借りたような「肉団子」をめぐる物語への「差し替え上演」が物語の骨子。「犬と人の肉しかたべられない難病」から、人は食べられないから犬を食べるのだ、というあたりの展開は、たぶん「THE COVE」をめぐるあれこれに切り込もうとしたのだろうという余韻があって、ここから何かがほしいなと思ったりも。
あるいは「クラスのみんながみてた」から「柄の悪い高校生」が犯人で、一人がそれに反論しても認めない教師とか、「面倒くさいからやってもいないイタズラも認めてしまう」なんてあたりも、今の時代の空気のようなものが見え隠れ。
意外にも、といっては失礼だけれどチャリTの役者達が踊るダンスがわりとポップで楽しめる感じ。時間を延ばすためという風に見えなくもないけれど、エンゲキってのはダンスがあるもんだよな、というのも一種正しいわけで。
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