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2010.09.20

速報→「みんなのへや」「無縁バター」Aga-risk Entertainment

2010.9.18 14:30

アタシは初見の劇団です。110分、19日までルデコ4。

同棲中の男女。彼女の帰りが遅いと確かめた男は、浮気相手のカレシを迎えに出かけた。が、その隙に彼女もバイト先の男を部屋に招き入れる。それを知ったのは、部屋の男のストーカーの女と、部屋に入ったコソ泥で。「みんなのへや」
猛暑の中、死後4日にして液状に溶けてしまった男の部屋を片づけに訪れた不動産業者と清掃業者。身よりもなく孤独死とおもわれ、部屋にあるものも、男の一人暮らし、あるいは孤独を示すようなものばかりだったが、そこには拾ってきた「それ」の話が買いてあって「無縁バター」

あたしは初見です。当日パンフによれば、シチュエーションコメディが得意なのだけれど、もっとシンプルな上演の試み。床に書いた間取りの小さな部屋を舞台を共通にして、雰囲気の違う短編二作品という仕立て。

「みんなの〜」は恋だの浮気だの、入ったり隠れたり出たりと追い込んでいくタイプの王道なシチュエーションコメディ風味。無茶ぶりの積み重ね、どう考えてもそういう行動にはならんだろうという何カ所を勢いで乗り越える感じ。 スタンダードな仕上がり。勢いがついてからの後半は乗せていけばいいのだろうから実はそこまでが大変なのだろうと思います。

「無縁〜」はおそらくはタイトルの語感のおもしろさ先行かという気がするけど秀逸なタイトル。怪奇小説っぽい発端をうまくまとめた感じがするものの、結局はシチュエーションコメディっぽさが勝っていて、社会派みたいな感じに見せているのはあまり得策ではない気がします。もっとも、親類縁者がいないわけではないけれど、独りだなと感じること、AVのあれこれやら、アタシにとっても他人事ではない切実さを感じたりもする、と言う点では社会派といえるのかもしれません。すとんと落とす終幕は唐突に見えるけれど「溶けてしまった死体」とい序盤につながっていて巧い。

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