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2010.09.26

速報→「ストロベリー」国分寺大人倶楽部

2010.9.25 19:30

国分寺大人倶楽部の新作。120分弱。27日まで王子小劇場。真ん中やや上手側をおすすめ。端だと柱がストレスになります←座った

夏の旅館、二部屋。いろんなイベントのあるサークル。女性は女性が、男性は男性が好きな人々だけれど、それを認めあった上での夏の海の旅館。嫉妬、いえない気持ち、忘れられない気持ち。

ひとつ、伝えられない気持ち、その一つの想いを様々に変奏していくスタイル。描いていることはずいぶん違うけれど、たとえばアタシは鴻上尚史が描いているのはたった一人の物語を手を替え品を替え真っ直ぐな物語だと思うのです。ここ数作の作家が描いているのも、アタシはちょっと似ている感じがしていて、その一途な気持ちと中学生のようなピュアとエロが同居する感じも心地いいのです。

ネタバレ

男同士、女同士という恋人関係を描くことで、大人になってからのシンプルな想いをどう伝えていいかわかっているような、わかっていないような戸惑い、それはいわゆるセックスに至っても薄く、至っていなくても濃くて、なんてさまざまをいろんな客に対してきちんとリーチするちから。幾組か描かれる、すれ違う気持ちは実に切なくて、気持ちに響きます。男には興味がない男と、男性には興味がない女性。そのすれ違い。終幕のバイトの二人、幕切れの四文字のすれ違いも巧い気がするのです。

梅舟惟永は真っ直ぐな気持ちを持ち続けるオンナノコ、深谷由梨香は包む力が圧巻(ちょっと胸元が好きだったのは秘密だ)。後藤剛範が演じるかいがいしさ、一人語りの切なさが印象的。坂倉奈津子が演じた 伝えると決心したのに、伝えられなかった終盤近くのシーン、膝を立てて、右を見ているシーンは実にいいのです。

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